昨年11月の第54回東京国際ギターコンクールで優勝した藤元高輝さんと3位入賞の小暮浩史さん、お二人のジョイントコンサートが須坂市の小音楽堂「夢奏庵」で15日(日)行われたので、聴きに行きました。
上信越自動車道「須坂長野東」インター直ぐ傍にある「夢奏庵」までは、「諏訪」インターから高速に乗って、蓼科の我が家からは車で1時間40分でした。
上信越自動車道「須坂長野東」インター直ぐ傍にある「夢奏庵」までは、「諏訪」インターから高速に乗って、蓼科の我が家からは車で1時間40分でした。
「夢奏庵」は高級クラシックギター販売・買取専門店「フォルティア」が経営し、店に隣接しています。ここでのコンサートは全て会員制で行われています(但し、入会費等は無料)。
今回のコンサートは東京国際ギターコンクールでの本選課題曲と自由曲を両人にそのまま演奏してもらうというもので、楽器もコンクール当日と同じものが使用されました。演奏曲目等は下記の通りです。
今回のコンサートは東京国際ギターコンクールでの本選課題曲と自由曲を両人にそのまま演奏してもらうというもので、楽器もコンクール当日と同じものが使用されました。演奏曲目等は下記の通りです。
小暮浩史@夢奏庵 2012年1月15日, a photo by Poran111 on Flickr.
(使用ギター:アベル・ガルシア2009年製作~メキシコ)
<自由曲>
*A. ムダーラ作曲 アレクサンダーのパヴァーヌとガリアルド
*N. パガニーニ作曲 ソナタ Op.3-1&3-6
*L. ブローウェル作曲 円柱の都市
*A. ピアソラ作曲 チキリン・デ・バチン
藤元高輝@夢奏庵 2012年1月15日, a photo by Poran111 on Flickr.
~第2部~ 藤元高輝氏ソロ演奏
(使用ギター:今井雄一2006年製作)
(使用ギター:今井雄一2006年製作)
<課題曲> *武満徹作曲 エキノクス
<自由曲>
*H.W.ヘンツェ作曲 「応急の音楽」より
*J.S.バッハ作曲 ヴァイオリンソナタ第3番より アダージョとフーガ
*G.レゴンディ作曲 序奏とカプリス
藤元・小暮両氏へのインタビュー@夢奏庵 2012年1月15日, a photo by Poran111 on Flickr.
二人のソロの後の休憩時間には、紅茶やコーヒーを飲み、フォルティア・オーナー手作りのクッキーを食べながら、お二人の自己紹介の後、お二人へのインタビューと質疑応答となりました。
質疑応答の中で私にとって特に参考になったのは、「普段どのような練習をしていますか?」という質問です。偶々二人とも同じような回答でした。つまり、
「曲を(非常に)ゆっくり弾いて、演奏技術の確認、チェックをすること。全体を(普通の速度で)弾いて、曲の分析、全体のチェックをすること。この二通りの練習をする。」と云うようなことでした。しばらく前に私が小原聖子先生から個人レッスンを受けた際に、うまく弾けない部分については、楽譜の指示する速度よりも何倍もゆっくり弾くという練習方法を教わりましたが、それに共通するものがあるように思われました。
その後、二人の二重奏となりました。
~第3部~ 小暮・藤元、二重奏演奏(使用楽器:エルナンデス・イ・アグアド1965年製(小暮氏)、同1961年製(藤元氏))
<アンコール> 二重奏
*フェルナンド・ソル作曲 幻想曲 Op.54 bis
*J.S.バッハ作曲 平均律クラーヴィーア曲集より1曲
優勝者の藤元高輝さんは3歳からギターを練習し始めたそうで、特にレゴンディの「序奏とカプリス」はすごい早い指の動きで、超絶技巧には目を見張りました。また、19歳とは思えない、かなり完成された演奏でした。
3位入賞の小暮浩史さんは、キャリアは藤元さんとは対照的で、17歳からギターを練習し始めましたが、最初はスチール弦で弾いていて、早稲田大学のギターソサエティに入部してから、先輩に言われてナイロン弦のギターに変えたそうです。それからわずか5年程度でここまで上達するのは余程才能と素質があったのだろうと思います。実際、聴いていて、彼にはまだこれから更に発展し、変わって行きそうなものが私には感じられました。又、小暮さんは膨らみのあるとても良い音を出していました。また2、3年経った時、彼がどのような演奏をするか聴いてみたいと思いました。
いずれにしても、客数40名のこじんまりしたホールで、今勢いのある若手二人の演奏を聴き、アットホームな雰囲気で色んな話を直接聞くことができ、とても楽しい、充実したコンサートでした。企画して下さったフォルティアのオーナーに感謝したいと思います。
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