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2012年10月16日火曜日

福田進一ギターコンサート in しなの家 2012

女神湖近くのペンション「しなの家」で年1回行われる、泊まり込みでの「福田進一ギター・コンサート」に今年も参加しました。

しなの家の朝 2012年10月14日0826 by Poran111

コンサートは10月13日(土)午後6時から「しなの家」の食堂で始まりました。あまり広くはない食堂は今回も30人程度のお客さんで満杯です。

黒澤哲郎製作ギターを弾く福田進一 2012年10月13日 by Poran111

この日の演奏曲は次の通りでした。

<演奏曲目>
(1)F.ソル作曲: モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲
           2つのメヌエット
           練習曲「月光」
           ワルツ
(2)J.レノン & P.マッカートニー作曲(武満徹編): イエスタデイ
                                  ミッシェル
     ・・・ここまでは黒澤哲郎製作ギターを使用・・・

イグナシオ・フレタ製作ギターを弾く福田進一 2012年10月13日 by Poran111

(3)武満徹作曲: 森の中で(1995) ~ ローズデール
                           ミュア・ウッズ
(4)J.S.バッハ作曲(福田進一編):
             リュート又はチェンバロのための曲 プレリュード
             チェロ組曲第6番より4つの楽章 サラバンド、ジーグ他
(5)J.ロドリゴ作曲: 祈りと踊り
(6)A.バリオス作曲: 大聖堂 郷愁(前奏曲)
                    宗教的アンダンテ
                    荘重なアレグロ
(アンコール)J.S.バッハ作曲: ヴァイオリン・パルティータ第1番 サラバンデ

   ・・・(3)以下はイグナシオ・フレタ製作のギターを使用・・・

わずか30人ほどの少人数で、演奏者の息づかいまで聞こえる間近で、その超絶技工を目の当たりにし、今回も「世界の福田」の音楽を十二分に堪能しました。

しなの家の料理 2012年10月13日 by Poran111

そして、演奏会終了後は同じ場所で、イワナなどの魚や山の幸がたっぷりの「しなの家」オリジナル料理で宴会です。

福田進一氏を囲んで 2012年10月13日 by Poran111

夜遅くまで、福田さんも一緒に飲んで、そして、しゃべって、今年も又とても楽しいひと時を過ごすことができました。

2011年7月10日日曜日

柴田杏里コンサート in しなの家

昨晩は、女神湖近くのペンション「しなの家」で行われた「柴田杏里ギター・コンサート」を聴きに行きました。

曲の説明をする柴田杏里氏 2011.7.9 by Poran111
「しなの家」では年に4回ほどプロギタリストを招いての泊まり込みのコンサートを開いています。柴田杏里氏はそこでの常連ギタリストの一人です。
柴田氏は1951年生れで、高校を卒業すると同時にスペインに留学し、第12回F.ターレガ国際ギターコンクールに日本人として初めての第1位入賞を果たすなど、実力派のギタリストですが、私は彼の演奏を聴くのは初めてでした。


しなの家でのコンサートは1泊2食付きの泊まり込みで聴くのが本来なのですが、今回私は都合で泊まりができなかったので、特別にコンサートだけ聴かせていただきました。


この日の演奏曲目は下記の通りでした。1.~3.はスペインに因む曲、4.と6.は古典、5.~7.は中南米の曲で、その内、6.と7.はショーロ。最後はビートルズと、幅広いジャンルでした。

柴田氏は流石と思わせる高度で安定したテクニックを見せ、バリバリのクラシックの大曲で、難曲でもある「シャコンヌ」を弾く一方、最後にはビートルズのナンバーで締めくくりました。


ビートルズ・ナンバーは曲名は忘れましたが、ギター1本で、まるで4人のバンドが弾いていると思わせるような表現力でした。柴田氏は14才の頃ビートルズに憧れ、エレキギターを独学で始めたのがクラシックギターの道に入るきっかけだったそうで、今年還暦になった彼にとっては相応しい締めくくりだったのかもしれません。


これだけの幅広いジャンルを弾きこなすには、独特の優れた音楽センスがなければできないことだろうと私には思われました。


<演奏曲目>
1. A.バリオス作曲      「グラナダの花」
2. E.サインス・デ・ラ・マーサ作曲  「ロートレックス賛歌」
3. E.ハルフテル作曲     「ハバネラ」
4. アントン・ディアべり作曲 「ソナタイ長調より 第1楽章アレグロ及び第4楽章ロンド」
5. M.ロドリゲス作曲     「ラ・クンパルシータ」
6.   ?  作曲        「ガロート」
7. ガロート作曲        「デスヴァイラーダ」
8. J.S.バッハ作曲      「シャコンヌ」 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
9・ ビートルズのナンバー (曲名は忘れました。)

(プログラムが用意されていなかったため、作曲者名など聴き落とした部分があります。)

2011年5月31日火曜日

福田進一ギター・リサイタル in しなの家 2011




5月28日(土)~29日(日)は女神湖近くのペンション「しなの家」に泊まり、「福田進一ギター・リサイタル in しなの家」を聴いてきました。


福田さんのしなの家でのリサイタルは去年の6月に続いて2回目で、私は去年に続いて今年も参加しました。


リサイタルは28日(土)夕6時から約1時間半にわたってしなの家の食堂の部屋で行われ、今年も約30名のお客が車座になって聴きました。


image from www.flickr.com <演奏曲の説明をする福田進一氏@しなの家 2011年5月28日>


今年の使用ギターは去年と同じく桜井正毅製作のものですが、今年のはメープル(楓)を使った Raised Fingerboard Model (RF)で、1週間前に出来上がったばかりだそうです。


私が今年座ったのは前の席で、福田さんからは1m50cm位しか離れていません。上の写真はそこから撮ったものです。両手の指の動きが完璧に見え、また福田さんの演奏中の息づかいも良く聞こえました。


この日の演奏曲目は下記の通りです。


・・・・・ <演奏曲目> ・・・・・
*J.J.フロベルガー作曲(J.ブリーム/福田進一改編)   組曲第11番 イ単調 
                        ~ アレマンデ、ジーグ、クーランテ、サラバンデ
*J.S.バッハ作曲(福田進一編)    チェロ組曲第3番 ト長調 
                        ~ プレリュード、アレマンデ、クーランテ、サラバンデ、ブーレ、ジーグ
~休憩~
*F.タレガ作曲               ラグリマ & アデリータ
                        アラビア風奇想曲
                        アルハンブラの想い出
                        グラン・ホタ
*H.ヴィラ=ロボス作曲          前奏曲第1番
*A.バリオス作曲              大聖堂 
*A.C.ジョビン作曲(鈴木大介編)     イパネマの娘
~アンコール~
*M.ポンセ作曲               エストレリータ
*A.バリオス作曲              情熱のマズルカ
*L.ブローウェル作曲             特徴的な踊り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


福田さんの、美しく、豊かな音量で、エネルギッシュで情熱的な演奏を間近で聴き、今年も大満足で、堪能しました。タレガの「グラン・ホタ」のような超絶技巧の曲を聴いて、見ていると、福田さんの演奏技術には限界はないのだろうと思いました。


演奏会が終わると、同じ部屋で、約30名のお客さんに福田さんも入って、宴会です。


image from www.flickr.com <しなの家の料理 2011年5月28日>


夕食は、しなの家のオーナー自身が釣ってきたイワナやヤマメの他に、山菜の天麩羅など山の幸がたっぷりの、しなの家ならではの料理が盛り沢山で、毎回楽しめます。


image from www.flickr.com<福田さんとお客さん@しなの家 2011年5月28日>


福田さんはとても気さくで、お客さんと酒を酌み交わし、我々も楽しく懇談しました。

image from www.flickr.com<福田さんとスズムシさんと@しなの家 2011年5月28日>


お開きになったのは夜の11時半で、今年はかなり大勢のお客さんが最後まで一緒に飲んでいました。

image from www.flickr.com <雨のしなの家 2011年5月29日8:00>

わずか30人程のお客が「世界の福田」の演奏を間近で聴き、そのまま福田さんと一緒にみんなで宴会という、なんとも贅沢なコンサートだと思います。

台風の影響でずっと雨でしたが、そんなことは関係なく、堪能した一泊二日でした。

2010年9月11日土曜日

大萩康司ギター・リサイタル in しなの家

9月4日(土)晩に、女神湖近くのペンション「しなの家」(下の写真)で若手人気ギタリスト、大萩 康司さんのギター・リサイタルがあったので、4日(土)~5日(日)一泊で行ってきました。
 image from www.flickr.com
6:00pmから「しなの家」の畳敷きの食堂でリサイタルが始まりました。お客さん約40人が車座になって座りましたが、あまり広くはない食堂は一杯でした。

image from www.flickr.com 
配布された演奏プログラムがなかったので、演奏曲目全部を覚えていませんが、記憶しているものを下に記載します。


<演奏曲目>            (使用ギターはロベール・ブーシェ)

☆11月のある日         L. ブローウェル
☆12月の太陽          N. ロハス
☆そのあくる日           レイ・ゲーラ
☆コンポステラ組曲       F. モンポウ
☆大聖堂             バリオス
☆母に捧げるグアヒーラ    N. ロハス

私は大萩さんの正面のわずか2メートル位の所に座って聴きましたが、右手の指の動きも、左手の指の動きも細かいところまで見ることができ、また、息づかいまでもが聞こえました。素晴らしいテクニックと、やわらかい音から強い音まで、様々な音色で弾き分ける演奏を楽しむことができました
大萩さんの演奏を間近で見ていて印象に残ったことは、特に右手の指使いが柔らかく、繊細で、精確だということです。だから、あのような幅広い音の表現ができるのだろうと思います。


演奏会が終わると、「しなの家」リサイタルでのもう一つの楽しみである夕食懇親会が、同じ場所で始まりました。
image from www.flickr.com

この日の料理も、しなの家・オーナーの山宮さんがご自分で釣ってきたヤマメなどの山魚、近くで採った山菜など、山の幸がたっぷりの料理でした(上の写真)。 


そして、食事が終わって、お酒も程良くまわってきた頃、懇親会の余興として大萩さんとオーナー山宮さんのギター二重奏が始まりました。 「アランフェス・コンチェルト」の第二楽章を編曲した二重奏から始まり、二つのギター、ベッサメムーチョ、コーヒールンバなど数曲を弾いてくれました。前日の夜、お二人でちょこっと合わせただけだそうですが、ほとんど即興で、お酒を飲みながら、これだけの演奏は流石で、お客さんは大いに喜び、懇親会はますます盛り上がって行きました。



6月のここでの福田進一さんのリサイタルに続いて、今回もスズムシさん、それにクラシックギター製作家佐久間悟さんも参加されました。そして、1年前に私が千曲市にお伺いした時にお会いして一緒にお酒を飲んだスズムシさんのギター仲間のIさんもいらっしゃいました。(下の写真、大萩さんの左が上田市のクラシックギター製作家佐久間さん。)


image from www.flickr.com 
お開きになったのは夜中の1時半でしたが、大萩さんともお酒を飲みながら直接いろいろお話をし、参考になる話も聞くことができました。


大萩さんは私の息子と同じ位の年代ですが、誰ともざっくばらんに、率直にお話をされていて、皆さん夜が更けるまで大いに楽しんでいたと思います。


(この日のリサイタルで大萩さんが弾かれた「そのあくる日」がYouTubeにアップされていましたので、下に添付します。)


2010年6月9日水曜日

福田進一 ギター・リサイタル in しなの家

6月5日(土)~6日(日)は、千曲市でクラシック・ギター製作をされているさらしなさんからお誘いいただき、「しなの家」での「福田進一 ギター・リサイタル」を聴きに行きました。ご近所のスズムシさんもさらしなさんと一緒の車で来て、参加されました。

「しなの家」(北佐久郡立科町蓼科牧場女神平)は女神湖のすぐ近くで、我が家からは車で20分程です。

しなの家のオーナー(ご主人)が福田進一氏と知り合いで、今回のリサイタルが実現しました。

image from www.flickr.com


お客は30人程で、会場となる食堂に車座になって座りましたが、満席です。この位の少人数で、こじんまりした部屋で、日本を代表するクラシック・ギタリストである福田氏の演奏を聴けるのはなんとも贅沢です。

午後6時から、福田氏による曲の説明を交えて、演奏が始まりました。演奏曲目は下記の通りでした。

福田氏のギターは綺麗な音色の上に、豊かで、ふくよかな音です。演奏が盛り上がってくると、大きくはない部屋の空気を震わすように、 豊饒な音が部屋中にあふれ出てきました。

image from www.flickr.com


特にタレガ(又はタルレガ)の曲の中で、福田氏のテクニック、音の豊かさが際立って表れているように私は感じました。その中でも、8分30秒の大曲「グラン・ホタ」では、超絶技巧が次から次に繰り出され、豊かで情熱のこもった音があふれ出て、8分余の演奏の間私は引き込まれ、圧倒されました。「グラン・ホタ」は私はデーヴィッド・ラッセル(David Russell)のCDでは何度も聴きましたが、生演奏を聴くのはこれが初めてでした。大袈裟ではなく、こんな凄い演奏は初めて聴きました。

なお、この日使用されたギターは桜井正毅・Maestro-RFで、製作されたばかりのものだそうです。製作者桜井氏も聴きに来る予定だったのですが、予定が変わって来られなくなったとの事でした。

<演奏曲目>
☆フェルナンド・ソル作曲    *3つのメヌエット op.11
                       第3番ト単調
                       第5番ニ長調
                       第6番イ長調
                   *モーツァルト「魔笛」の主題による変奏曲 op.9
☆フランシスコ・タレガ作曲    *ヴェルディ「椿姫」による幻想曲
                   *朝の歌(カプリチョ)
                   *アラビア風奇想曲
                   *アルハンブラの想い出
                   *グラン・ホタ
☆イサーク・アルベニス作曲  *アストゥリアス
☆マヌエル・ファリャ作曲    *ドビュッシー賛歌
☆エイトル・ヴィラ=ロボス   *前奏曲第一番
                   *ワルツ・ショーロ
                   *ショーロス第1番
(アンコール)
☆マヌエル・ポンセ作曲     *エストレリータ
☆レオ・ブローウェル作曲    *特徴的な踊り

演奏のあと、福田氏のCD「Danza Odelisca オデリスクの踊り~タレガ作品集~」を買い、福田氏にサインしてもらいました。家に帰って、CDを聴きましたが、CDはCDで良いのですが、当然ながら生の迫力は伝わってきません。福田氏の演奏は生の方がCDよりも何倍も良かったです。

image from www.flickr.com


8時過ぎにリサイタルが終わると、同じ部屋で夕食兼宴会が始まりました。 岩魚、ヤマメなどの山魚と、この辺で採れた山菜を使った料理です。山魚は、渓流釣りが得意のしなの家オーナーがご自分で釣ってきたものです。最後には手打ち蕎麦が出ました。正直言って、私は福田さんのギターが聴きたくて行ったので、料理はあてにしていなかったのですが、どれも予想外に美味しくて満足でした。
ギターが好きな今回のお客さんはお酒も好きな人が多いようで、だんだん場は盛り上がってきました。福田さんは大変気さくな方で、皆と一緒になってお酒を飲んで、お話をされました。

我々3人も福田さん(右側)、しなの家オーナー(左側)と共に記念撮影です(下)。

image from www.flickr.com

しなの家特製の「いわな骨酒」を3人で回し飲みです。熱燗に岩魚の香りと味が染み出て、なかなかの味でした。


image from www.flickr.com


スズムシさんはさらしなさん製作の10弦ギターを持っていますが、宴会の中で、福田さんはそれを試し弾きしてくれました(下の写真)。


夜が更けるに従って、お客は三々五々、部屋に帰って行きました。お開きになったのは夜中の1時20分でした。その時最後まで飲んでいたのは、福田さん、オーナー、スズムシさん、私の4人でした。4人でいろいろ話し、福田さんからはクラシックギター界にまつわる色々な話が聞けて、興味深かったです。


image from www.flickr.com


さらしなさんは弦の付け方について新構造のギター(「完成したギター」をご参照)を製作され(多分世界で初めてのもの)、今回持参されました。福田さんが翌日、日曜日の朝食後それを試奏してくれました。

さらしなさんは屋久杉を使ったギターを作るなど、ギター製作の新しい可能性、基軸にチャレンジされています。

福田さんのお知り合いで、クラシックギターなどの取扱商社を経営されるAさんもその場に入ってきて、一緒に話をしました。Aさんのお話の中で、特に私の印象に残ったのは、「福田さんくらいの人はどのギターを弾いても、福田さん自身の音を出す。アンドレス・セゴビアはどのギターを弾いても、セゴビアの音を出した」と話されたことでした。まさにその通りだと私は思いました。さらしなさん新作のギターは私を含めて何人かが弾いてみましたが、それぞれが違う音を出していました。しかし、福田さんがダントツに良い音、豊かな音を出しました。

ギターは素材であって、その素材から、音色、音量を含めどれだけのものを引き出せるかは弾く人の技術、力量によるものなのだと思います。