2016年6月30日木曜日

北スペイン&ポルトガル旅行振り返り(3):レオン→アストルガ→サンティアゴ・デ・コンポステラ

6月7日(火)午後4時頃にカストロへリス村を貸し切りバスで発って、約2時間でこの日の宿泊地、レオン(Leon)に着きました。

<ベルネスガ川とレオンの街 2016年6月7日18:00>

レオンは10~12世紀にかけて栄えた旧レオン王国の首都。ベルネスガ川のほとりにあり、サンティアゴ巡礼路の大切な中継地点、宿場町にあたる街です(現在の人口約13万人)。

<パラドール・デ・レオンの外観 2016年6月7日18:13>

ここでは我々はパラドール・デ・レオン(Parador de Leon)に宿泊しました。
パラドール・デ・レオンは横100メートルにも連なり、16世紀にサンティアゴ・デ・コンポステラに向かう巡礼者用の救護院として建てられました。その後サンティアゴ騎士団の本拠地にもなり、レコンキスタ後は修道院として200年余の歳月をかけて改修されました。

<パラドール・デ・レオンの教会と回廊、中庭 2016年6月7日20:21>

パラドールに付属の教会や回廊は当時のまま残されています。

<パラドール・デ・レオンの階段と飾られている絵画 2016年6月7日22:36>

パラドールのロビーや階段はゆったりしていて、歴史を感じられる絵画がたくさん飾られています。それ自体が美術館のようです。

<パラドール・デ・レオンの宿泊した部屋 2016年6月7日18:49>

我々の宿泊した部屋も落ち着いた雰囲気でした。

<レストラン「REY DON SANCHO」@パラドール・デ・レオン 2016年6月7日20:30>

夕食はパラドール内のレストラン「Rey Don Sancho」でとりました。

ハムの前菜

ホタテ貝

ポークサーロインステーキ

上記料理の他に、グラスワイン、果物とアイスクリームのデザート、コーヒーも出て、ゆっくり、くつろいだディナーでした。

<レオンの旧市街 2016年6月8日09:39>

翌日、6月8日(水)は朝9時にパラドールを出て、レオンの旧市街を歩きました。

<レオンの・カテドラル 2016年6月8日09:41>

レオン旧市街の目玉はカテドラル(大聖堂)です。13世紀半ばから14世紀後半にかけて建造されたカテドラルはゴシック様式の傑作で、調和のとれたたたずまいから「ゴシックの理想像」と呼ばれます。

<レオン・カテドラル内部 2016年6月8日10:18>

カテドラルの東西南北全てにステンドグラスがあり、総面積1,800平方メートルのステンドグラスはスペイン最大です。

<レオン・カテドラルのステンドグラス 2016年6月8日10:15>

その後は、そこから500mほどの所にあるサン・イシドロ教会に歩いて行きました。

<サン・イシドロ教会 2016年6月8日10:30>

サン・イシドロ教会はセビーリャの大司教イシドロに捧げられた教会。1062年に着工、その後増改築が繰り返され、ゴシックやルネッサンスなど各様式が混在しています。

<サン・イシドロ教会の祭壇 2016年6月8日10:38>

そして、11時半頃にレオンを貸し切りバスで出発し、西50km程にあるアストルガに向かいました。
途中、サンティアゴへの巡礼路が自動車道路と並行している走っている部分がありました。バスからは、大きなリュックを背負って、杖をついて歩く巡礼者達が散見されます(下の写真)。

<レオンからアストルガに行く途中の巡礼路を歩く巡礼者 2016年6月8日12:05>

1時間程でバスはサンティアゴ巡礼路の町、人口12,000人ほどのアストルガ(Astorga)に到着しました。

<アストルガの司教館(右)とカテドラル(左) 2016年6月8日12:37>

アストルガにはアントニ・ガウディ(1852~1926)設計の司教館があります(上の写真右)。この司教館は1889年に建設を開始しましたが、依頼した司教が亡くなり、あまりに斬新なデザインのために次の司教と意見が衝突し、ガウディは途中で製作をやめてしまいました。そのため、一部未完のままです。

<ドイツからの女性巡礼者達@アストルガ 2016年6月8日12:51>

アストルガは巡礼宿の町だけあって、ここにも巡礼者が多かったです。サンティアゴへの巡礼者は高齢者が多いのかと初め私は思っていましたが、実際には20代や30代の若者の方が多いのは、ちょっと意外でした。上の写真はこの街で出会った、ドイツから来た女性巡礼者4人組です。

<レストラン「セラーノ」@アストルガ 2016年6月8日13:04>

アストルガの街のレストラン「セラーノ」でランチを食べました。

赤ワインとパン

ジャガイモと野菜のスープ

ハムステーキ

プリンのデザート

我々は再び午後2時過ぎにアストルガを出発し、バスはサンティアゴ・デ・コンポステラに向けて走ります。

<セブレイロ峠(標高1,300m) 2016年6月8日15:57>

1時間半ほどで標高1,300mのセブレイロ峠に着きました。我々が行った時は天気が良かったですが、セブレイロ峠は1年の大半が風雨と吹雪にみまわれ、サンティアゴ巡礼路最後の難所と呼ばれた場所だそうです。

<セブレイロ峠の教会 2016年6月8日15:52>

峠の上には9~10世紀に巡礼者のために建てられた小さな教会があり、プレ・ロマネスクの簡素な美しい姿が印象的でした。

<我々の貸し切りバスと運転手、ジョルジュさん 2016年6月8日16:01>

このツアーの間、マドリッドからリスボンまで我々を運んでくれたのはベンツ製の大型貸し切り観光バスとポルトガル人の運転手ジョルジュさんでした(上の写真)。ジョルジュさんは温厚な、安全運転のドライバーさんです。

<ゴゾの丘(歓喜の丘)から見るサンティアゴ・デ・コンポステラの町 2016年6月8日18:24>

さて、セブレイロ峠から2時間ちょっとで、サンティアゴ・デ・コンポステラの郊外にあるゴゾの丘(歓喜の丘)の到着しました。ゴゾの丘からは、サンティアゴ・デ・コンポステラの町並みの中にそびえるカテドラルの尖塔(上の写真中央の3本の塔)を見ることができます。

<ゴゾの丘(歓喜の丘)に建つ巡礼者像 2016年6月8日18:30>

かつて巡礼者達は我先にと競ってこの丘にかけ登り、初めて目にするカテドラルの姿に涙を流したとのことです(上の写真)。

<レストラン「ドンキホーテ」@サンティアゴ・デ・コンポステラ 2016年6月8日18:56>

サンティアゴ・デ・コンポステラ市内に入り、レストラン「ドンキホーテ」で我々は夕食を食べました。エンパナーダ(ガリシア風パイ)、仔牛のローストなどを食べた後、夜8時半頃、この日のホテル「Eurostars Araguaney」に到着しました。

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