2013年1月25日金曜日

諏訪湖の御神渡り、他   Omiwatari

22日(火)朝、諏訪湖で御神渡り(おみわたり)の出現が八劔(やつるぎ)神社により確認され、御神渡りの筋を最終決定する「拝観式」が25日(金)に行われる、とテレビなど報道されました。そして今日朝、雪の降る中、八劔神社により「拝観式」が諏訪湖で行われたとお昼のテレビ・ニュースで報道されました

ところで、私は蓼科に山荘を建てて25年になりますが、いまだに御神渡りを見たことがありませんでした。そこで、今年は見てみようと、昨日午前中、家内と諏訪湖まで車を飛ばして見に行きました。

諏訪湖の御神渡り 2013年1月24日10:41 by Poran111

御神渡りは諏訪湖独特の冬の自然現象で、湖が全面結氷し、その一部がせり上がり、筋になる現象のことを呼んでいます。
一説によれば・・・諏訪大社上社(諏訪市)の男神(建御名方命(たけみなかたのみこと))が下社(下諏訪町)の女神(八坂刀売命(やさかとめのみこと))に会いに行った足跡である、とも言われています。


"Omiwatari" literally means "Gods crossing". The legend of Omiwatari on the Lake Suwa area is as follows:
Once upon a time, there were a goddess named Yasakatome-no Mikoto (八坂刀売命) and a god, Takeminakata-no Mikoto (建御名方命). When the Goddess alone moved to the Lower Shrine, the God missed her so much but found that Lake Suwa was too large to cross. Then, when Lake Suwa was frozen over, he took the chance and walked over the ice to her shrine.
Today his footsteps are said to be Omiwatari. (This natural phenomenon is said to be caused as water expands with freezing in winter. The straight line of the sharp upheaval appears on the surface, and is called Omiwatari.) 

我々はまず諏訪湖南東岸の原田泰治美術館の駐車場に車を停めて、御神渡りを探しました。すると、湖面の先の方に東西に走る白い線が見えました(上の写真)。見物に来ていた地元の人に聞くと、あれが御神渡りだと言います。この前の晩雪が降って氷上に積もっているため氷の筋が見えにくくなっていて、更に昨日は気温が高かったため氷のせり上がりも小さかったようです。近くで見れば30cm位せり上がっているのかもしれませんが、この程度ではなんとも迫力のない御神渡りでした。

ミニ御神渡り 2013年1月24日11:03 by Poran111

それから、ちょっと東にあるヨットハーバーに移動し、桟橋の端まで歩きました。桟橋からは氷がせり上がって筋ができ、ミニ御神渡りのようになっています(上の写真)。こういうものが発達し、湖の大半を貫くようになれば御神渡りと認定されるのでしょう。

そのあと、車で湖岸を時計の逆回りに走って、北岸のハーモ美術館のあたりまで行きました。湖の北側にも東西に走るもう1本の白い筋、一応、御神渡りが見えます。
昨日の昼間は最近としては気温が高くなったこともあり、御神渡りは期待したほど立派なものではありませんでした。

くらすわ外観 2013年1月24日 by Poran111

御神渡りを見た後は3年ほど前に諏訪湖東岸にオープンした「くらすわ」に行ってみました。くらすわの1階には信州の各種特産、銘産のショップがあり、2階には信州の特産品を利用したレストランがあります。
我々は2階のレストランでお昼を食べましたが、値段は良心的で、とても美味しかったです。この近くに来た時にはまたリピートして行きたいと思うレストランでした。

本醸造・神渡 2013年1月25日 by Poran111

私は自分のお土産に「神渡」(みわたり)と言う銘柄の地酒をそこで買ってきました。すっきりとしていますが、ちょっとトロッとした舌触りもある美味しい日本酒です。
(くらすわについて詳しくはcharan's blogの記事をご参照下さい。→くらすわ

セラ真澄外観 2013年1月24日 by Poran111

そのあと、元町、国道20号沿いにある「セラ真澄」に寄りました。「真澄」は私が好きな信州の地酒。「セラ真澄」(Cella Masumi)は真澄の蔵元、宮坂醸造(株)の敷地一角にあり、酒器・地元名産品の販売コーナー、酒のテイスティングルームなどが設けられています。

テイスティングルーム@セラ真澄 2013年1月24日 by Poran111

宮坂醸造は1662年(寛文2年)酒造業を創始し、今年は創業351周年とのこと。
店舗コーナーの隣にあるギャラリー・スペース、「松の間」の庭には創業の頃からの樹齢300年の立派な老松が佇んでいます。

セラ真澄の松の間 2013年1月24日 by Poran111

「セラ真澄」はちょっと覗くだけでも、酒好きには面白いスポットでした。

2 件のコメント:

  1. Poranさん、

    今年も御神渡りができましたね。出来る条件が厳しくて、最近の温暖化の中、2年連続で出現したのは快挙なのでしょう。去年、運よく御神渡りの認定があった直後の週末に山荘に居たので、諏訪湖まで見に行きました。去年も迫力には欠ける高さでしたが、その週末のわりとすぐ後に消えてしまったらしいので、貴重な有難いものを見せて頂いた気持ちになりました。今年の占いは、今は厳しいが明るい兆しあり、というものだったとか。是非、そうなって欲しいですね。


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    1. Angelaさん、
      昔は御神渡りは1m位の高さにせり上がり、湖面では子供達はスケート遊びをしていたそうです。このところは温暖化のせいか、御神渡りができても小さいですね。しかし、今日からは茅野・諏訪地域も強い寒波が襲ってきていて、4~5日は居座るようですね。御神渡りが発達して、もうちょっと立派になるかもしれませんね。そうしたら、また見に行っても良いかなと思っています。

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