2014年11月30日日曜日

蓼科中央高原入口の太陽光発電パネル

蓼科中央高原入口のメルヘン街道(国道299号)の周辺は、田園風景が広がり、その向こう東側には八ヶ岳連峰、蓼科山が、南側には南アルプスから中央アルプスまでが眺められる、景色の良いエリアです。蓼科中央高原の玄関口として来訪者を楽しませ、多くの人達に愛されている光景です。

<蓼科中央高原入口とメルヘン街道  2014年11月27日>

そして、10月になるとこんな綺麗な赤蕎麦の畑も見られます(下の写真)。
しかし、このエリアに、しかも観光道路であるメルヘン街道に面して、今、太陽光発電パネルの建設が進められています。


メルヘン街道の南側、「蓼科花ファクトリー」のちょっと下では、下の写真のように既にかなりの規模で太陽光発電パネルが出来上がりつつあります。今現在では、この写真の少し上、ペンション「道のログ宿・木こりん」の東隣にも太陽光発電パネルの資材が運び込まれていて、工事が始まろうとしています。

<建設中の太陽光発電パネル@メルヘン街道沿い  2014年11月27日>

蓼科中央高原の玄関口とも言うべきこのエリアが近いうちに太陽光発電パネルで埋め尽くされる恐れがあります。
太陽光発電は国の施策として推進されているものであり、全体としては必要なことでしょう。しかし、蓼科高原の景観、光景、つまり、観光は茅野市及び長野県の重要な産業資源であることは言うまでもありません。一部の畑の地主および太陽光発電関連業者たちの目先の利益になるならば、どこにでも設置して良いというものではないでしょう。


<太陽光発電パネルと八ヶ岳連峰   2014年11月27日

このまま蓼科高原の玄関口エリアへの太陽光発電パネルの設置が進めば、蓼科高原とその周辺の観光地としての価値は大きく損なわれ、将来にわたって大きな禍根を残すことは必定です。

2 件のコメント:

  1. Pranさん、赤蕎麦畑がもう見れないなんて悲しすぎます。

    蓼科は長野県が誇る観光地ですよね。
    人々はここの素晴らしい景観を見たくてやって来るのに、メガソーラーのおかげでこれからの観光に陰りが出てくるであろう事に、茅野市はどう思っていらっしゃるのでしょう?
    八ヶ岳の南麓からこの西麓にかけて、そこらじゅうでソーラー建築が進んでいますが、このままではほんとに取り返しのつかない状態を招くのではと危惧されてなりません。
    英国のナショナルトラストのような団体がこの八ヶ岳に存在しないのが残念でなりません。
    原村にもこの波が押し寄せてきています。 ほんとに憂いています。

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    1. cocoさん、コメントをありがとうございます。私はこれまでにヨーロッパではフランス、イタリア、スペインなどを旅行しましたが、ヨーロッパの観光地や景勝地では目立つ所に太陽光発電パネルを設置するなど、有り得ないことで、考えられないことだと思いますね。長野県の地元の行政は、将来にわたって何が自分達の資産なのか、財産なのか、認識、自覚が足りないのではないかと思えますね。発電パネルが設置されてから、規制する条例を作っても手遅れです。素早い対応をしてほしいと思います。

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