今年は信州・諏訪大社の御柱祭(おんばしらさい)の年です。つまり、信州・諏訪大社では数えで7年に一度(つまり6年に一度)の寅と申の年に宝殿を新築し、社殿の四隅にあるモミの大木を建て替える大祭、通称「御柱祭」を行います。
祭りでは、長さ17m程の巨木を山から切り出し、人力のみで各神社までの道中を曳いて、最後に社殿を囲むように四隅に建てます。柱を山から里へと曳き出す「山出し」が4月に、神社までの道中を曳き、御柱を各社殿四隅に建てる「里曳き」が5月に、上社・下社それぞれで行われます。
御柱祭臨時駐車場/茅野市総合運動公園奥
私が御柱祭を見たことがあるのは3回前、つまり平成4年(1992年)で、ゴールデン・ウィークに「里曳き」を家族で見に行った一回だけです。今は時間がたっぷりあるので、今年はできるだけ見てみることにしました。
4月3日(土)は上社の「山出し」の最大の見せ場、「木落し」と「川越し」があります。
3日(土)9時10分に、木落し坂近くの臨時駐車場、茅野市総合運動公園に家内と車で行くと、もう手前の駐車場は満杯で、一番奥の方の臨時駐車場になんとか停められました(上の写真)。
御柱木落しの見物人 2010年4月3日午前
我々は有料桟敷席(1回見て(約1時間)一人4,200円 ) のチケットは持っていないので、見えそうな場所にてくてく歩いて行きました(上の写真の右側が桟敷席)。木落し坂周辺の土手や原っぱなど、見られそうな場所は既に見物客でびっしり埋まっています。 木落し坂の上川(かみかわ)の対岸、つまり北側の土手を歩いて中央線の鉄橋近くまで行ったところ、桟敷席のすぐ上の土手で見えるポジションを確保できました。9時40分になっていましたが、木落し坂の上には既に1本目の「本宮一之御柱」が下を見下ろすようにドンと構えていました。
木落し開始/本宮一之御柱 4月3日10時前
御柱は長さ約17m、直径1m余り、重さ10トン程の巨木で、先端にはV字形に「めでどこ」と呼ばれる丸太が差し込まれています。「めでどこ」にも約20人の氏子が乗っています。
木落し直前/前宮一之御柱 2010年4月3日11時
坂の上でしばらくの間、進軍ラッパの音や木遣をバックにして「めでどこ」は左右に大きく揺らされています。
1本目の「本宮一之御柱」は予定の10時頃になって、大勢の氏子を乗せて、「めでどこ」をV字形に保ったまま、一気に坂を滑り降りました。 滑り終えると、見物客から拍手が湧き上がりました。
木落し開始前/前宮一之御柱 2010年4月3日11時
2本目の「前宮一之御柱」は予定の11時を少し過ぎてから滑り降りました。2本目は途中で「めでどこ」が左に倒れてしまいましたが、ケガ人もなく無事滑り降りたようです(一番下のYouTube動画をご参照)。
木落し会場と中央線 と上川 2010年4月3日
木落し会場のすぐ向こうには中央線が走っていますが、電車の大勢の乗客は立ち上がって、車窓から木落しの様子を眺めていました(上の写真)。
*下の動画は一本目の「本宮一之御柱」が滑り降りる直前の様子です(10時ちょっと前)。 (なお、カメラの設定を誤って、白黒トーンで撮影しています。)
*二本目の「前宮一之御柱」の木落しの様子です(11時過ぎ)。途中で「めでどこ」が左側に倒れました。
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