11日(木)晩に銀座のヤマハホールで行われた「Rising Artists Concert Vol. 5 ~コンクールを制した新星たち~」を聴くためです。
このコンサートでは国内外のコンクールにおいて優秀な成績を収めた、若手ソリスト4名が登場しますが、私のお目当ては去年12月の第56回東京国際ギターコンクールで優勝したウクライナ人のマルコ・トプチーのギター演奏を聴くことでした。
マルコ・トプチー(Marko Topchii)は12月6日(土)にハクジュ・ホールでもリサイタルを行い、こちらのプログラムではムソルグスキー作曲(山下和仁編曲)「展覧会の絵」をクラシックギター1本で演奏し、話題を呼んでいます。しかし、私は6日(土)は別の予定があったため、 こちらは聴きに行けず、ヤマハホールのコンサートを聴きました。
<銀座通りとヤマハホール(右のモザイク模様のビル) 2014年12月11日18:04>
ところで、私は2012年12月の第55回東京国際ギターコンクールを聴きに行き、そこに参加したマルコ・トプチーの演奏を一度聞いています。この時トプチーは2位の成績で本選に進出しながら、本選の課題曲を楽譜の準備の手違いで完奏しなかったため、不運にも失格になってしまいました。しかし、翌年の第56回の同コンクールでは見事にだんトツの優勝を果たしたとの事です(この時は私は聴きに行っていません)。
「コンクールを制した新星たち」のコンサートでは4人の新進アーティスト(上記)が演奏し、一人の演奏時間は30分程度のため、トプチの演奏は下記の3曲のみでした。しかし、これら3曲でも私は十分楽しめました。
彼は感情豊かに、時には情緒たっぷりに演奏しますが、極めて高度な、精密な技術に裏打ちされているため、不安定になるところは全くなく、持ち味が十二分に発揮されます。
また、「アルハンブラの思い出」のトレモロも粒がそろって、きれいでした。こういう最高レベル演奏を聴いて、十分納得し、勉強になるところもありました。
あとの演奏家たちはクラリネット、オーボエ、サクソフォンですが、最近はクラシックギターのコンサートを聴くことが中心になっていましたので、時には他の楽器のプロの演奏を聴くのも必要で、なかなか面白いと思いました。
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