なんとも長いタイトルの曲ですが、タイトル通りこの曲はギターとヴァイオリンのための二重奏としてパガニーニが書いたものです。
<パガニーニ作曲「大ソナタ・ロマンス」ギターパーツの楽譜>
去年の夏頃から、蓼科高原の同じ別荘地に住むアマチュア器楽愛好者4人が集まって、「ビレッジアンサンブル」(仮称)と称して、練習会を時々行っています。メンバーはフルートのOさん(紅一点)、チェロ&ヴァイオリンのSさん、ファゴットのKさん、それにクラシックギターの私です(下の写真)。
<「ビレッジアンサンブル」四重奏@ペンション「優しい時間」 2018年9月8日>
Sさんから去年の秋に「この曲はどうですか?」と、いただいた楽譜がこのパガニーニの「大ソナタ・ロマンス」でした。
楽譜を見て、弾いてみると、私のレベルでは技術的にも音楽的にもかなりの難曲ではありますが、曲の不思議な魅力に惹き付けられました。クラシックギターの作曲家としてはスペイン人のフランシスコ・タレガ(1852年~1909年)と南米パラグアイ生まれのアグスティン・バリオス(1885年~1944年)が2大天才作曲家だと私は考えていますが、この2人とはまた違う、パガニーニ独自の美しさがこの曲にはあります。
<ギターとヴァイオリンの二重奏/Paganini「Romance ( grande sonata )」>
ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini、1782年~1840年)は超絶技巧のヴァイオリンの天才・奇才として有名ですが、ギター奏法も修得しており、ギターの曲もたくさん書いています。
一説によれば、特に1800年から1805年にかけてフィレンツェの女性ギター奏者と恋に落ち、表立った活動をやめて、ギター作品を数多く作曲したそうです。
また、彼は生涯にわたってギターを所有し、コンサート旅行の時にはいつもギターも持って行きました。しかし、公のコンサートでギターを弾くことはなく、極めて親密な、内輪の場でのみパガニーニはギターを弾いていました。
<Ana Vidovic のソロ演奏/ Paganini「Romance ( grande sonata )」>
パガニーニのこの「大ソナタ・ロマンス」は二重奏の楽譜として書かれていますが、ギター・ソロとしても十分成り立つ、魅力的な曲です。従って、これまで、クラシックギターの巨匠、ジュリアン・ブリームを始め多くの世界的ギタリストたちがこの曲をソロとして弾いています。
上の動画はクロアチア出身の人気女性ギタリスト、アナ・ヴィドヴィッチのソロ演奏です。
私もソロとしてもこの曲を弾くことができるように練習中です。
0 件のコメント:
コメントを投稿