一昨日、22日(火)は昼前に諏訪湖博物館に、午後に諏訪市博物館に行って、企画展「諏訪信仰と仏たち~知られざる上社下社神宮寺」を見てきました。
今月13日(日)にNHK・Eテレの「日曜美術館」で『よみがえる諏訪の仏たち』と題する番組が放映され、この諏訪の企画展と、その基となる「諏訪神仏プロジェクト」が紹介されました。
私はこの番組を見て、おおいに興味を持ち、二つの博物館を見に行くことにしました。
古代から中世にかけて、神と仏を一体のものとしてみる「神仏習合」という信仰が生まれ、江戸時代までの諏訪大社には境内に多くの仏教寺院が存在していたそうです。しかし、明治の「神仏判然令」で仏教施設は破壊され、仏像も散逸してしまいました。
諏訪地域で「諏訪神仏プロジェクト」として、これらの失われた貴重な仏像や資料を再発見する調査、研究、修復活動が今、進行中です。
このプロジェクトにより明らかになった資料、仏像などの文化遺産が二つの博物館にて11月27日(日)まで企画展として展示されています。
これらの博物館での今回の企画展はとても興味深いもので、私にとっては諏訪の歴史の学習室のようでしたが、おもしろかったです。
諏訪市博物館で帰りに、「諏訪神仏プロジェクト・公式ガイドブック」を買ってきました。これからゆっくり読んで、引き続き勉強しようと思います。
上と下の写真は「公式ガイドブック」に掲載されている、神仏習合時代の上諏訪社の復元模型の写真です。
<神仏習合時代の上諏訪社の復元模型~公式ガイドブックP.9>
復元模型では、仏教関係の施設が赤色に、神道関係の施設が黄色に塗り分けられています。
仏教施設の方がずっと多かったことに驚きます。
しかし、これらの仏教施設は、明治維新政府の神仏分離令をきっかけに、すべて壊され、無くなってしまい、そして、所蔵されていた仏像は散逸してしまったわけです。
今回のプロジェクトにより、散逸した仏像などのいくつかは再発見され、修復、整理されているところだそうですが、更にいろいろ分かってくるだろうと期待されます。
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