クラシックギターはピックは使わず、生指で、指先の肉から爪にかけて弦に触れて、はじいて、音を出します。従って、右手の指の爪の形状は非常に重要です。そして、ギターを弾いていると爪は消耗します。私は以前から右手の人差し指、中指、薬指の爪にはアロンアルファ「釣名人(低粘度・多用途)」を塗って、補強していました。
これらの指の中では薬指の爪が一番弱いのですが、最近は歳のせいか更に弱くなって、アロンアルファを塗っても長持ちしません。そこで、とうとう2か月半前に薬指につけ爪を付けました。つけ爪を付けたのはこれが初めてではありません。3年前の12月に、コンサートの前日に薬指の爪が割れ、緊急事態のために買って備えてあったつけ爪セットを使って、急遽薬指につけ爪を付けて演奏したことがあります。それ以来ですから、3年振りのつけ爪です。
使っているつけ爪セットは荒井貿易のAria(AN-40SET & AN-70)です(下の写真)。このつけ爪セット(AN-40SET)には7種類のサイズのつけ爪チップが入っています。
当初は自分の爪の幅に合ったチップを選んで貼っていましたが、今はチップのカーブの角度が自分の爪に一番近いものを選んでいます。カーブの角度が合ったチップを選ぶと、チップサイズが爪よりも大きくなりますので、はみ出る部分はハサミで切った上で張り付けます。チップを爪に張り付けるのにはAria両面接着テープ(AN-70SET)を使います。試しにアロンアルファで張り付けてみたことがありますが、これだと1週間くらいで剥がれてしまいました。やはり、Ariaの接着テープの方が長持ちします。
貼付けた後は、私はガラスやすりで削り、磨いて、弾きやすい形状に調整しています。
<ガラスやすりでつけ爪を整える 2015年9月21日>
しかしながら、カーブの角度の合ったつけ爪チップを選んで張り付けても、つけ爪と生爪の先の部分にはわずかながら隙間ができます。隙間があるときれいな音にならないため、つけ爪と生爪の間にアロンアルファを流し込み、固めます。これで音色は大丈夫です。
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