2016年8月4日木曜日

フェイギン門下チェロ合宿コンサート

8月1日(月)午後3時から白樺湖近くのペンション「ラ・シャンブル」のホールトーン・ホールにて「フェイギン門下チェロ合宿コンサート」がありましたので、聴きに行きました。

<ペンション「ラ・シャンブル」 2016年8月1日>

ペンション「ラ・シャンブル」は白樺湖の西側、湖岸から歩いて5分ほどの所にあります。

<ラ・シャンブルのホールトーン・ホール 2016年8月1日>

ここには私は初めて行きましたが、ペンションに併設されている「Whole Tone Hall」はなかなかしっかりした、良いホールでした。

東京音楽大学のチェロ教授、ドミトリー・フェイギン先生門下の学部生、大学院生、総勢14人が7月29日~8月1日の間、このペンションで合宿をしていましたが、その成果発表の場として最終日にミニコンサートが開催されたものです。

<ドミトリー・フェイギン教授のソロ演奏 2016年8月1日15:04>

コンサートはフェイギン教授のソロ演奏で始まりました。バッハの無伴奏チェロ組曲の1曲です。

<大学3年生のソロ演奏 2016年8月1日15:06>

続いて、学部3年生よるソロで、バッハ無伴チェロ組曲より第3番、アルマンド。
右の方でフェイギン先生や他の門下生たちが見ています。

<博士課程大学院生2人によるソロ交互演奏 2016年8月1日>

次は博士課程のお二人により、バッハ無伴奏チェロ組曲第6番、プレリュード、サラバンド、ギーグなどがソロで交互に演奏されました。
ここまで、ソロは全てバッハの無伴奏チェロ組曲でした。

<学部生と大学院生による二重奏 2016年8月1日16:00>

そして、二重奏、四重奏とだんだん人数が増えていきます。

<学部生と大学院生によるチェロ四重奏 2016年8月1日16:08>

プログラムの最後はフェイギン教授も入って、八重奏です。下の写真では6人しか写っていませんが、更に左に2人いて、賑やかな八重奏は大変迫力がありました。

<フェイギン教授と門下生によるチェロ八重奏 2016年8月1日16:35>

そして、アンコールはピアソラ作曲「リベル・タンゴ」でしたが、最初二重奏から始まって、だんだん演奏者が増え、最後は全員参加の演奏となりました。その演奏の途中で、激しい雷雨のため突然停電となりましたが、皆さん動じず、堂々たる演奏で、楽しめました(下の写真)。

<雷雨で突然停電した中で、全員によるアンコールの演奏 8月1日16:46>

私はチェロの重奏、アンサンブルは初めて聴きましたが、予想していた以上に音の広がり、迫力があり、おおいに楽しめました。また、ソロから始まって、二重奏、四重奏と、だんだん演奏者が増えて行くというプログラムのアイデアもおもしろかったです。

私は一番前の席で聴いていたので、演奏者の指使いもよく見えました。特に博士課程の人の演奏では相当高い演奏技術だということは、チェロを全く弾いたことのない私でも分かりました。チェロの長い、フレットのない指板の上を指が高速で、正確に弦を押さえて行く様はすごいと思いました。

ひるがえって、私が趣味で弾くクラシックギターには指板にフレット(細い横棒)が付いています。このフレットがあるために、フレットとフレットの間で弦を押さえれば、押さえる位置が1ミリや2ミリずれていても、ミなら、おおまかなミの音が出ます。もちろん厳密に言えば、フレットの中の弦を押さえる位置によって音程は微妙に違ってきますし、音色も違ってきます。従って、一流のプロ・ギタリストはフレットの中で正確な音程の出る場所、一番良い音が出る場所、つまりスイート・スポットが分かっていて、そのスイート・スポットを正確に押さえていると私は思います。

<私の愛用のギター/中出阪蔵1976年製作>

しかし、アマチュアで私のレベルですと、常にスイート・スポットの位置で弦を正確に押さえるのは至難の技で、ついフレットに頼って弦を押さえてしまうきらいがあります。この日のチェロ合宿コンサートを聴いて得たヒントは、クラシックギターを弾く時に、あたかもフレットがなかったかのように、自分も全ての弦を常にスイート・スポットで押さえることを目指し、それを心掛けて練習しようという事です。これを実現することは容易ではありませんが、それを目指して練習することは意味があるだろう思います。

〈記事中の演奏写真については主催者の了解をいただいて、掲載しています。〉

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    コンサートで司会をしていました田代と申します。
    ブログを仲間たちに見せたら大変喜んでもらえました。ありがとうございました。
    もしよろしければ写真をダウンロードしたりしていただいてもよろしいでしょうか?

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    1. 田代様、コメントをありがとうございます。合宿コンサートでは皆様の楽器に向かう情熱が素人の私にも伝わってきて、また、初めて聴くチェロの重奏やアンサンブルにも引き込まれ、楽しませていただきました。また機会がありましたら、聴かせてください。
      写真につきましては、メールアドレスをお知らせいただけましたら、記事にアップした以外の写真も含めてWEB上のアルバム(限定公開で)を作って、掲載して、お好きな写真をダウンロードしていただけるようにするようにできます。ご意向をお知らせください。

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  2. お返事ありがとうございます!
    急遽司会を入れ、それぞれ曲目解説をしてもらうことにし、プログラムの曲順も直前まで悩みましたが、悩んだ甲斐があってよかったです!
    メアドは sakurapeatey@ジーメイル です。
    ご無理のない範囲でよろしくお願い致します!

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    1. ご連絡をありがとうございます。別途、メールをお送りしました。

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