2015年4月4日土曜日

鹿の食害対策

我が家の庭には高さ20メートルは優に超えるモミの木が1本生えています。

<庭の樅の木  2015年4月3日10:21>

昨日朝、庭に出て見ると、このモミの木の根っ子の地表に出た部分が鹿に食べられています。
鹿たちが夜の間に根っ子の皮を剥いで、一晩で食べたようです。

<鹿に食べられた樅の木の根っ子  2015年4月3日10:18>

根っ子のそばには豆粒の形をした鹿の糞がたくさん落ちています。鹿たちは夜の間に根っ子の皮を食べるやら、ウンチをするやら、やりたい放題です。

<鹿の糞  2015年4月3日>

このまま更に鹿に食べられると、このモミの木が立ち枯れする心配があります。こんな大きな木が立ち枯れして、倒れたら危険でもあります。そこで、急遽、家にあった金網を根っ子に被せました。これで当面は大丈夫でしょう。

<網をかぶせた樅の木の根っこ  2015年4月3日10:48>

蓼科高原では鹿が増え過ぎています。茅野市では猟友会を使って、鹿の計画的駆除を行っています。しかし、猟銃を使った駆除は人家のない山の中などで行っており、別荘地内は危険があるため、当然行いません。このため、別荘地内は鹿にとっては、安心して生きられる楽園のようになっています。

<別荘地内の若い鹿  2015年4月3日17:07>

冬の間、雪に覆われると、鹿にとっては食べ物がなくなるため、鹿は樹木の皮を剥いで食べます。木の栄養分は幹の皮の裏側の部分を上っていくのだそうです。このため、皮の部分を食べられると、栄養が昇って行かず、木は立ち枯れしてしまいます。蓼科高原や八ヶ岳では冬の間に鹿に皮を食べられて、立ち枯れする木が増えて、今問題になっています。

<近所の鹿に食べられた樅の木  2015年4月4日09:26>

散歩の時に見た、近所のモミの木(上の写真)はこの冬の間にまるまる皮を食べられています。この冬は1メートル以上の積雪がありましたから、かなり高いところまで食べられています。この木はこのまま立ち枯れするでしょう。

鹿は見ると可愛い顔をしてしますが、その食害が広がって、生態系にも影響を与えかねない状況になっていますから、困ったものです。

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