2012年9月24日月曜日

ランディの4歳の誕生日

今日、9月24日はランディの4歳の誕生日です。
ボーダーコリーの4歳は、Dog Age Calculatorによれば人間で言えば35歳に当たるそうです。会社で言えば、もう中堅社員です。

4歳の誕生日のランディ 2012年9月24日 by Poran111

ランディは相変わらずフリスビーが好きです。毎日2回、午前・午後の散歩に出掛ける前には家のアプローチでフリスビー遊びを何回かして、それから出掛けるのが習慣です(下の動画)。

ランディは4歳になっても甘えん坊です。夜、家の中に入ると、お父さんやお母さんの膝の上に乗ってきて、挙げ句の果て、ペロペロ人の顔を舐めようとしたりします。ランディは普通に家族の一人です。

甘えん坊のランディ 2012年9月24日 by Poran111

甘えん坊のランディ/ベランダにて 2012年9月24日

2012年9月23日日曜日

この秋初の暖房

昨日の夜からずっと、夕方まで今日はしとしと冷たい雨が降っていました。
これまで9月に入ってもあまり気温が下がらず、3,4日前まではランディとの散歩の時にTシャツ1枚で歩いていました。しかし、今日は長袖シャツの上にカーディガンを羽織ってもまだひんやりします。

ランディは雨のために朝から散歩に行けず、ベランダで退屈そうにしていました。

雨のベランダのランディ 2012年9月23日14:26 by Poran111

午後、ギターを練習するために離れに行くと、離れの室内は気温が12度で、湿度が80%位あります。これではギターを弾く手が冷たくて、指が動かないし、除湿のためにも灯油FFヒーターを点けて、暖房しました。この秋初めての暖房です。

初暖房した離れ 2012年9月23日14:31 by Poran111

居室のある母屋は暖房しないで我慢していますが、この感じでは居室を暖房する日も近そうです。
4時を過ぎたら雨が止んだので、夕方にはようやくランディと散歩に出掛けることができました。

2012年9月21日金曜日

「調和のひびき」ランチ・コンサート

一昨日、19日(水)、私が賛助会員になっているNPO「調和の響きエコツーリズムネットワーク」主催の「調和のひびき in 蓼科 Vol.14」(ランチ・コンサート)が開催されたので、家内と一緒に参加しました。

竜神亭@蓼科三井の森 2012年9月19日 by Poran111

蓼科高原三井の森内にあるレストラン「竜神亭」前に11時に集合しました。この日の参加者は24人。天気予報では昼頃からずっと晴れるはずだったのに、全くはずれ、集合時間少し前から雨が降り出しました。

竜神池@三井の森 2012年9月19日 by Poran111

まず、蓼科高原三井の森内の竜神池周辺の自然の中を散策します。竜神亭の前の竜神池に出て、その周辺の木道をゆっくり歩きました。

竜神池周辺を散策 2012年9月19日 by Poran111

三井の森の中の木道などは良く整備されています。あいにく雨が降っていましたが、たいした雨ではなかったので、高原の初秋の自然を味わうのに支障はありませんでした。

コック長の挨拶@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111


散策の後は竜神亭に戻り、ランチです。竜神亭は2009年にオープンした、帝国ホテル直営のレストランです。帝国ホテルから派遣されたフランス料理のシェフ、パン職人、パティシエなどの厨房スタッフが7人、サービス・管理担当が3人、合計10人で運営しているとのこと。
会食の前に料理長から挨拶がありました(上の写真)。

ミネストローネ・スープ@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111


まずはミネストローネ。

サラダ@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111

地元の生野菜を使ったサラダ。

自家製パン@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111

専門のパン職人が作っているだけあって、自家製のパンは美味しかったです。

特製ハンバーグ@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111

帝国ホテルのオリジナル・ハンバーグは柔らかく、ジューシーで、それに濃厚のタレが程好くからまっていました。

デザート@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111

専門のパティシエが作るデザートは家内も美味しいと言っていました。

コーヒー@竜神亭 2012年9月19日 by Poran111

料理の味、雰囲気、サービスも含め、さすが帝国ホテルと思わせるものでした。

歌近藤さん&ギター宍戸さんコンサート 2012年9月19日 by Poran111

食事、デザートの後は、このレストランの場を借りて、この日のメーン・イベントと言えるコンサートです。NPO「調和の響きエコツーリズムネットワーク」代表でソプラノ歌手の近藤日佐子さんの歌に宍戸忠夫さんによるクラシックギターの伴奏です。
ヘンデル作曲「オンブラ・マイ・フ(ラルゴ)」に始まって、岡野貞一作曲「故郷」など、最後はパク・セヨン作曲「リムジンガン(イムジン河)」と、全7曲でした。
近藤さんの美しい、声量のある声は今回も心に染み入りました。クラシックギター演奏の宍戸さんは全曲をご自分でギター伴奏に編曲されたそうですが、安定した聴き応えのある演奏で、こちらもとても良かったです。

今回も「調和のひびき」ランチ・コンサートを楽しませていただきました。

2012年9月19日水曜日

第8回「クラシックギター弾き回し練習会」のご案内


第8回「クラシックギター弾き回し練習会」を11月24日(土)に開催しますので、ご案内します。会場は第4回目と同じ、音ギャラリー「風我」です。

詳細は「クラシックギター弾き回し練習会のブログ」に記載してありますので、ご参照ください。
 http://hikimawashi.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

弾き回し練習会演奏風景 2012年3月31日 by Poran111
<第4回「弾き回し練習会」の演奏風景@風我 2012年3月31日>

2012年9月14日金曜日

キクイモ(菊芋)の花

私の畑では今、キクイモ(菊芋)が花をいっぱい咲かせています。
キクイモは北米原産のキク科の多年草ですが、地下の根に付けるイモ状の塊根が栄養価が高い健康食なので、一昨年から栽培しています。

伸びたキクイモ 2012年9月14日 by Poran111
伸びたキクイモ 2012年9月14日

今年のキクイモは大きく育っていますので、地下には沢山の塊根を付けそうです。

キクイモの花 2012年9月14日 by Poran111

一昨年はキクイモを畑で植えたので順調でしたが、去年は自分の家の庭に植えてみました。鹿からの食害を防ぐネットを張って保護したのですが、1m位に成長したらそれ以上伸びず、花を全く咲かせず、地下の根に付ける塊根も貧弱な小さなものでした(下の写真)。やはり我が家の庭は標高1,600mにあり気温が低いため、寒さに強いと言われるキクイモでも無理でした。

鹿除けネット/キクイモ 2011年7月11日 by Poran111

そこで今年は、庭の地下に残っていたキクイモの塊根を掘り出して、標高1,100mの畑に5月に植え替えました。
今年は背丈3m位に伸び、元気に繁殖しています。気温と土壌でこんなにも成長が違うものだということが分かりました。今年は栄養価のある塊根が山ほど採れそうです。

因みに、キクイモにはイヌリン、ポリフェノール、ミネラルとビタミンの各種栄養素がたっぷり入っています。特にたくさん含まれるイヌリンは血糖値を下げる効果があり、また、腸内ではビヒズス菌を増やし、消化吸収を良くする効果があると言われます。

キクイモそのものにはこれといった味はありませんが、味噌漬けにして1ヶ月以上じっくり漬けると美味しく食べられます。今年も採れたら主に味噌漬けにするつもりです。

image from www.flickr.com
  <一昨年作ったキクイモの味噌漬け 2010年11月25日>


2012年9月12日水曜日

食用ほおずき「ほのかの夏」

今、私の畑では高原の秋野菜を収穫しています。シシトウ、ピーマン、ズッキーニ、ミニトマト、中玉トマトは食べきれないほど収穫できます。
そういう中で、昨日、今年初めて食用ほおずきを30個ほど収穫しました。

生い茂る食用ほおずき 2012年9月12日 by Poran111

今年植えたのは「ほのかの夏」という銘柄の食用ほおずき8本です。「ほのかの夏」は草丈1m以上に伸びて、果実は大きめの直径2~3cm位です。

実を付ける食用ほおずき 2012年9月12日 by Poran111


果実は食用ほおずきとしては大きめでも、花は直径2cmにもならない小さな可憐なものです(下の写真)。

食用ほおずきの花と実 2012年9月12日 by Poran111

食用ほおずきはガク(袋)が、下の写真のように淡褐色に枯れたような色になったら収穫です。

収穫した食用ほおずき 2012年9月11日 by Poran111
            収穫した食用ほおずき 2012年9月11日

食用ほおずきは去年から栽培し、去年植えたのは小粒の果実の「デザート宝月」と大きめの果実の「スカットパール」の2種類でした。今年「ほのかの夏」に変えたのは、いつも苗を買っている近くのJAファームで今年は「デザート宝月」と「スカットパール」が無く、「ほのかの夏」しか苗が置いてなかっただけの理由です。
しかし、食べてみると、「ほのかの夏」の独特の甘酸っぱさは、去年の「デザート宝月」や「スカットパール」よりも味は良いです。しかも、生育が良く、たくさんの実を付けるので、これは正解でした。

食用ほおずきの実 2012年9月11日 by Poran111


まず、最初のうちは冷蔵庫で冷やした上で、そのまま食べます。これは食後のデザートにもなり、生サラダに入れたらアクセントにもなり、美味しいです。更に、冷凍してアイスほおずきとして食べるのも暑い日にはグッドです。食べきれないくらい収穫するようになったら、去年と同じようにほおずきジャムにして保存するつもりです。

食用ほおずきビタミンが豊富で、ビタミンA、鉄分が多く、さらにビタミンB群のイノシトールもたっぷりで、このイノシトールは、コレステロールの流れを良くし、肝臓に脂肪がたまるのを防止し、整腸作用、癌発生の抑制などがあるという話なので、有り難いです。

2012年9月6日木曜日

スペイン旅行振り返り(12):バルセロナ~成田(完)

6月8日(金)朝、バルセロナのホテルをバスで発ち、バルセロナ・プラット空港に向かいました。

バルセロナ・プラット空港のターミナル 2012年6月8日9:25 by Poran111

オランダ航空KL1666便で11:05にバルセロナ・プラット空港を発ち、途中アムステルダムで乗り換えし、ほぼ予定通り、6月9日(土)朝8時半頃成田空港に到着しました。

バルセロナ・プラット空港 2012年6月8日9:26 by Poran111

出発前に一泊した成田ビューホテルにマイカーを停めてありましたので、ホテル・バスで成田ビューホテルに行き、車をピックアップしました。そして、首都高、中央高速を通って、小渕沢インター近くのドッグホテル「asako-pan」に寄って預けてあったランディを受け取り、その日の夕方に蓼科の自宅に戻りました。

さて、これで私の「スペイン旅行振り返り」は終わりました。暇を見つけて書いていたら、旅行に行ってから3ヶ月も経ってしまいました。帰ってきてから、写真を整理し、現地の地図を見たり、もう一度ガイドブックを読み直したりしていると、ああそうだったのかとか、自分はあそこにいたのかなど、あとから理解が深まり、納得できたりして、そういう点では面白かったです。パッケージ・ツアーですと添乗員や現地ガイドに案内されて非常に効率良く回れますが、どうしても広く浅くということになります。しかし、この「振り返り」を書くために、自分の撮った写真を見たり、ネットなどで調べたりしていると、自分の記憶が掘り下げられ、味わいが深まり、自分としては1回の旅行を2度に渡って楽しむことができました。

2012年9月5日水曜日

スペイン旅行振り返り(11):バルセロナ番外編(F.タレガ)

6月7日(木)午後モンセラットを見た後、バスで再びバルセロナに戻り、サンツ駅北500mほどの所にある宿泊していたホテルNH Numanciaに夕方6時頃到着しました。

ホテルNH Numancia@バルセロナ 2012年6月7日 by Poran111

夕食までに時間があったので、ホテルの周辺、ヌマンシア通りなどを歩いてみました。
この辺は新市街で、ゴシック地区などがある旧市街とは矢張り雰囲気が違っています。

バルセロナの新市街の通り 2012年6月7日18:21 by Poran111

ところで、カタルーニャの州都であるバルセロナは人口160万人で、スペイン第2の都市です。カタルーニャ人の気質は、一般的に言われるようなスペイン人のイメージとは違っていて、勤勉・質素だとのこと。そして、昔から自由で新しい文化を取り入れてきたバルセロナは数多くの芸術家達を生み出してきました。

バルセロナに関わるギター音楽家としては、まず第一にフランシスコ・タレガ(Francisco Tarrega)が挙げられます。現代クラシックギターの基礎を作り、「近代ギター音楽の父」と称されるタレガは名ギタリストであり、また数多くのクラシックギターの名曲を作曲しました。タレガは私の最も好きなクラシックギターの作曲家でもあります。

1903年のフランシスコ・タレガ by Poran111

フランシスコ・タレガは1852年にバレンシア州ビリャレアルに生まれ、若い時にはマドリッドに出て、マドリッド音楽院で学んだこともあります。しかし、結婚してしばらく後にはバルセロナに居を定め、1888年から亡くなる1909年(57歳)までバルセロナ市内の住所、234-1 Calle de Valenciaに住んでいました(エミリオ・プジョール著「タレガの生涯」<濱田滋郎訳、現代ギター社刊> P.107による)。
この住所をGoogle Mapで調べると、ここになります。→タレガの家
Google Mapでは「ストリート・ビュー」で現在の街並みの写真を見ることができますが、下の写真とあまり変わっていません。

F. タレガが亡くなった家(バルセロナ) by Poran111

この場所はアシャンプラ地区(拡張地区)にあり、グラシア通りにあるカサ・バトリョ(アントニ・ガウディが増改築した世界遺産の住宅)からは500m位しか離れていません。

さて、タレガはクラシックギターの数々の名曲を書きましたが、その中で私の最も好きな曲に「アラビア風奇想曲」(Capricho Arabe)があります。
             <フランシスコ・タレガ作曲「アラビア風奇想曲」、アンドレス・セゴビア演奏>

私がこの曲を最初に聴いたのは高校2年(16歳)の時です。高校2年の春から勉強がスランプになった、その反動もあり、私はカルカッシ教則本を買って、自己流でクラシックギターを練習し始めました。そんな時、郷里、静岡市内の楽器店でたまたまアンドレス・セゴビアが演奏する「アラビア風奇想曲」のレコードを試聴しました。甘く、美しい音色、それでいて俗っぽくならず気品がある演奏は私にとって衝撃的でした。高校2年の1年間は、いずれ自分もこの曲を演奏できるようになりたいと思い、又どうしたらセゴビアのようなあんなに美しい音色が出せるのだろうかと考えながら、ひたすら一人でギターを練習していました。
家でギターを弾く/高校2年 1963年 by Poran111

しかし、その時はこの曲のタイトル「アラビア風」の意味を特に考えもしませんでした。今回わずか10日間ではありましたが、スペイン各地を訪ね、イスラムがスペインの歴史を刻み、キリスト教文化と混じり合い、融合している姿を自分の目で見ると、タレガが「アラビア風」と言うタイトルの曲を書いた理由が今ようやく自分の実感として察せられるような気がします。
考えてみれば、高校2年の時にギターを通じてスペイン音楽に触れて以来、ほぼ半世紀経って、ようやく自分はスペインの地を踏んだことになります。

スペイン旅行振り返り(10):バルセロナ、モンセラット

6月6日(水)16:55のフライトでセビーリャの空港を発ち、約1時間半でバルセロナの空港に着きました。

La Mar Bella Restaurante 2012年6月6日 by Poran111

空港からは専用バスでバルセロナ市内東部、海岸近くにあるレストランLa Mar Bellaに行き、そこで夕食を食べました。このツアーでは夕食は全て宿泊したホテルのレストランで食べていましたが、ホテル外のレストランで夕食を食べたのはこの日、1回だけでした。スペインの人達の夕食は夜9時頃からと遅いこともあり、宿泊するホテルで夕食をとって、ゆっくりするというのがその主な理由です。

ガスパチョ@La Mar Bella 2012年6月6日 by Poran111

まず、スペインの夏を代表するスープ、ガスパチョが出ました。トマトをベースにした冷たい、美味しいスープでした。

フィデウア@La Mar bella 2012年6月6日 by Poran111

メインはカタルーニャ地方の名物料理、フィデウア(Fideua)。お米の代わりに、フィデウという細く短いパスタを使ったパエリャ。日本で言えば、海鮮焼きそばと言った感じでしたが、これも良かったです。

そして、バルセロナ西地区の新市街にあるホテルNH Numanciaに9時半頃にチェックインしました。

翌日、7日(木)は朝9時にホテルを出発し、専用バスで市内観光に出掛けました。

カサ・バトリョのある通り 2012年6月7日 by Poran111
カサ・バトリョのあるグラシア通り/アシャンプラ地区 2012年6月7日9:09

バスはカサ・バトリョのあるグラシア通りを通って、まずサグラダ・ファミリアに向かいました。上の写真の右から二つ目の建物がアントニ・ガウディの傑作の一つとされる、カサ・バトリョで、1904年~1906年に建設された住宅です。アシャンプラ地区にあるこのグラシア通りはバルセロナのシャンゼリゼと言われ、高級ブランド店やしゃれたレストランが並んでいます。

サグラダ・ファミリア聖堂 2012年6月7日 by Poran111

最初に行ったサグラダ・ファミリア聖堂(聖家族教会)はバルセロナのシンボルであり、アントニ・ガウディ(1852年~1926年)の未完の大作で、アシャンプラ地区(拡張市街地域)に建てられています。この教会は1882年にフランシスコ・ビリャールが計画に着手し、その翌年に31歳のガウディが引き継ぎました。晩年を熱心なカトリックト教徒として生きたガウディは以降、亡くなるまでサグラダ・ファミリアの設計・建築にライフワークとして取り組んだとのこと。

サグラダ・ファミリア聖堂内部 2012年6月7日 by Poran111

この教会の建築は民間カトリック団体が計画し、個人の寄付に頼って建築されてきており、建築にこれだけの年数がかかっているのは財政上の問題も大きかったようです。しかし、現在はアルハンブラ宮殿などを抜いてスペインで最も観光客を集めるモニュメントとなり、財政状況は好転し、工事は進んできているとのこと。それでも完成までにはあと15年くらいかかるそうです。

その後、市内北部、山の手にあるグエル公園に行きました。

グエル公園 2012年6月7日 by Poran111

カタルーニャ出身で、19世紀から20世紀にかけてのモデルニスモ(アール・ヌーヴォー)期のバルセロナを中心に活動した建築家、アントニ・ガウディの才能を見初めたのは繊維会社を経営する富豪エウセビオ・グエル(1846年 ~1918年)であり、彼はガウディの生涯のパトロンとなりました。グエルはイギリス風の静かな住宅街をバルセロナに造ろうと考え、150,000平米の土地の設計をガウディに依頼し、1900年から1914年の間建造されました。しかし、資金面などの問題により途中で工事が中断され、その後公園として生まれ変わったものです。
公園正面大階段の上にあるドーリス式列柱廊は住民のための市場として作られたもの(上の写真)。


ドーリス式列柱廊の上にあたる中央広場(上の写真)は「ギリシャ劇場」と名付けられ、人体から断面の形が決められたというタイルのベンチに縁取られています。

カタルーニャ音楽堂 2012年6月7日 by Poran111

次に、ローマ時代に起源を持つバルセロナの中心地域、ゴシック地区に行き、カタルーニャ音楽堂を見ました。カタルーニャ音楽堂はモデルニスモを代表する建築家、ドメネク・イ・モンタネールの1908年の最高傑作で、色とりどりのモザイク・タイルやステンドグラスで飾られており、現在もコンサートホールとして利用されています。

バルセロナの通り 2012年6月7日 by Poran111

ゴシック地区は13世紀~15世紀の石造りの建物が並び、道は細く入り組み、風情があります。

ピカソ美術館 2012年6月7日 by Poran111

そして、歩いてピカソ美術館に行きました。ゴシック地区の中でも中世の雰囲気を最もとどめる貴族の館が建ち並ぶモンカダ通りにあり、ピカソ美術館自体もゴシック様式の貴族の屋敷を改装したものです。ピカソの初期と晩年の作品を主に展示しています。

ハカランダの並木@バルセロナ 2012年6月7日 by Poran111

近くの通りには綺麗な薄紫の花が咲くハカランダの並木がありました。

そのあと、旧市街とアシャンプラ地区の堺にあるテトゥアン広場近くのレストラン、Neoclasic Restaurantに行って、昼食を食べました。

パエリアとシェフ@バルセロナのレストラン by Poran111

海の幸のパエリャ。全員分が大きな鍋で料理され、スペインのパエリャを美味しくいただきました。

パエリア@バルセロナのレストラン 2012年6月7日 by Poran111

この日はバルセロナの目ぼしい観光スポットを半日で見て回った訳ですから、浅く広く、駆け足のツアーとなったのは止むを得ません。  

モンセラットから見下ろす光景 2012年6月7日 by Poran111

そして午後はバルセロナから北西約60kmにあるモンセラット(Montserrat)にバスで向かいました。モンセラットは「のこぎりで挽かれた山」という意味で、灰白色の岩が連なってそびえています。

モンセラットの景色とケーブルカー by Poran111

標高1,235mの山の中腹725mの所に、現在も約80人の修道士が暮らすベネディクト会の修道院があります。

モンセラットの教会 2012年6月7日 by Poran111

上の写真の建物の奥に大聖堂があり、マリア信仰の聖地としてカタルーニャの人々の信仰を集めてきました。
そして、この大聖堂で有名なのがLa Morenetaと呼ばれる黒いマリア像です。

黒いマリア像@モンセラット 2012年6月7日 by Poran111

黒いマリア像は12世紀に、修道院から30分ほどの洞窟から発見されたもの。この像は元から黒かったわけではなく、長年の間に信者が供える灯明の煤によってこのような色になったと言われています。
1811年にナポレオン軍が侵攻し、修道院が破壊し尽くされた時も、敬虔な信者によりこのマリア像は守られ、1881年に教皇レオ13世によりカタルーニャの守護聖母とされました。

モンセラットの教会堂内部 2012年6月7日 by Poran111

モンセラットの「のこぎり山」はサグラダ・ファミリアのモデルとも言われ、その奇岩の光景と黒いマリア像は予想していた以上に見応えがありました。