2017年12月4日月曜日

台湾周遊旅行③/墾丁~台東~花蓮

ツアー三日目、24日(金)は朝、高雄の圓山大飯店を出発し、約120km南の墾丁(ケンディン)に貸切り観光バスで向かいます。
墾丁手前の恆春(ハンチュン)付近の海岸沿いのレストランで海鮮料理の昼食をとった後、12時ちょっと過ぎに台湾本島最南端の町、墾丁に到着。墾丁は台湾を代表する南国リゾートです。

鵝鑾鼻の岬から見る墾丁の海岸線 2017年11月24日12:22>

我々は墾丁の中でも最南端の鵝鑾鼻(ヲ―ルアンビイ)の岬を見物しました。
岬の展望台からは東に太平洋、正面(南側)にバシー海峡、西に台湾海峡を一望できました。

鵝鑾鼻(ヲ―ルアンビイ)の灯台 2017年11月24日12:27>

台北から墾丁まで、これまでは台湾の西側(台湾海峡側)を南下してきましたが、墾丁の鵝鑾鼻(ヲ―ルアンビイ)岬からは台湾の東側(太平洋側)に回り、北上します。
墾丁から約130km北の、東部最大の温泉地、知本(ジーベン)温泉郷に貸し切りバスで向かいます。

<台湾のGoogleマップ>

上のGoogleマップでも分かるように、台湾の東側(太平洋側)は西側(台湾海峡側)に比べて平地が少ないです。特に墾丁から知本温泉までの道路は険しい海岸に山が迫り、農耕ができるような土地はあまりありませんでした。

<宿泊した知本センチュリーホテル/FBのホームページより転載>

夕方、知本温泉に到着しました。知本温泉は日本統治時代(1895年~1945年)から温泉郷として開発されました。泉質は無色透明の炭酸泉で、大型のリゾートホテルが点在しています。
我々が宿泊した知本センチュリーホテル(Jhiben Century Hotel)は比較的新しいホテルで、屋上にアルカリ性露天風呂「四季風呂美人湯」がありました。

  <知本センチュリーホテルの屋上露天風呂/FBのホームページより転載>

夕食前に露天風呂に入りましたが、眼下に知本溪が眺められ、立派な温泉でした。洗い場がシャワーのみという点を除けば、入浴の仕方は日本と全く同じでした。

<台湾ビール@知本センチュリーホテルのレストラン 11月24日17:38>

夕食はこのホテルのレストランで中華料理です。台湾のレストランではアルコールはいつも台湾ビールでした(上の写真)。台湾のビールは日本のような辛口ではなく、Budweiserなどアメリカのビールのようなサラッとした味わいです。美味しく飲めました。

<三仙台 2017年11月25日08:54>

さて、ツアー四日目、25日(土)は朝7時半に知本温泉を出発し、約200km北の花蓮市に向かいます。
バスは海岸線を1時間ちょっと走って、景勝地、三仙台(サンシエンタイ)に到着し、見物しました。三仙台は三つの巨石が並ぶ大岩礁で、もともとは岬でしたが、海水に浸食されて離れ小島になったそうです。

<北回帰線標誌 2017年11月25日10:20>

その後は海蝕洞窟である八仙洞(バーシエンドォン)を見て、海岸線の花東公路の途中にある北回帰線標誌に寄りました(上の写真)。
台湾は北回帰線を境に南は熱帯気候、北は亜熱帯気候になります。

<太魯閣渓谷 2017年11月25日14:07>

午後は花蓮市に到着し、大理石工場を見学した後、更にそこから北に約30kmの、台湾随一の景勝地、太魯閣(タールーグー)に向かいました。
太魯閣は立霧溪の流れが長い年月をかけて大理石の岩盤を削ってできた大渓谷です。

<太魯閣の岩を掘りぬいた遊歩道 2017年11月25日14:11>

深い谷間に沿って曲がりくねった細い道路やトンネルが続きます。写真では立体感が出ないので、うまく伝わりませんが、たくさんの奇岩、深い渓谷、高く切り立った断崖は圧倒されるような迫力でした。

太魯閣渓谷の長春祠~右下のオレンジ色の屋根 2017年11月25日14:55>

太魯閣渓谷の入口付近に長春祠(チャンチュンツー)があります。この渓谷を通る東西横貫公路の建設中に事故で亡くなった225人を祀って、1958年に建てられた祠です。長春祠から流れる落ちる滝は中国の風景画を思わせます(上の写真の右下)。

そして、夕方に花蓮市街地の中心部にある、この日のホテル、Marshal Hotelに到着しました。夕食までに時間があったので、家内と二人で街を散策しました。

<花蓮市街 2017年11月25日17:04>

花蓮市は東海岸では最大の都市ですが、それでも人口は約11万人です。西海岸の台北市、台中市、高雄市の人口がいずれも270万人を超えることを考えれば、東側の人口がいかに少ないかが分かります。
台湾人ガイド、Rさんのお話では、台湾は南北に3,000mを越えるたくさんの山を抱く高い山脈が壁のように連なっていて、山々が海に迫っている東側は台風が来た時に逃げ場がありません(上のGoogleマップをご参照)。一方、強い台風も高い壁のような山脈を越えて西側に来た時には勢力が弱まっています。しかも、西側は平地も東側より広いので、人口も産業も西側に集中していると言うことだそうです。

事実、台湾の最高峰、玉山は標高3,952mで、これを含めて日本の富士山よりも高い山が全部で3つもあります。不勉強な私は、富士山よりも高い山が台湾に3つもあることを今回初めて知りました。

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