番組によれば、本番の大舞台で実力を発揮できる選手と出来ない選手の違いはどこにあるのかを最新の脳科学から解明して、どうすれば本番に強くなれるのかの研究が進み、実践で効果を出しているでいる、とのことです。
下に本番組のNHKのホームページの画面を添付しました。しかし、この画面には肝心の結論が記載されていません。この番組を見て、私が理解したところをまとめると、大まか次のようになります。
・・・ 「これまでの、オリンピック選手など日本の競泳陣は水泳レースの最後の50メートル程で失速し、良い成績を収められないことが多かった。
そこで、脳科学者はレースの際のラストスパートの状況を作って実験し、脳の血流の量などを調べた。すると、ゴールが近いと意識した時から血流の量が落ちるなど、脳の働きが落ちていることが分かった。
そこで、脳科学者によるこの分析・研究について日本の競泳選手達に講義を受けさせ、また、選手はレースの時には、泳ぎ終わって、電光掲示板に何分何秒という自分の結果を見るまではゴールと思わないようにさせた。そうして実際にレースに参加させると、最後の50メートルでも選手は前のように失速することがなくなった。
この研究とレースでの実践は、前回の北京オリンピックでの日本競泳陣の好成績につながった。」 ・・・
つまり、人前でクラシックギターを演奏する際には、これが本番だとか、ここで決めなければいけないとか、今までの練習の成果を出すべき場所だ、などと考えないで、これは本番ではなく、本番はまだ先だ、これはリハーサル、あるいは練習で、自分はまだまだ上達するのだ、と考えるようにする。こう考え、意識することによって、緊張することが和らぎ、上がる度合いが減るのではないか、と言う、云わば仮説を私は立てました。
そして、自分自身が人体実験のつもりで、ギター・ソロを演奏して試してみることにしました。実際に演奏したのは、国分寺のライブハウス「クラスタ」で5月17日(日)の「フリーコンサート」と6月1日(月)の「木村デー」の2回です。それぞれ約15分の持ち時間で演奏しました。
「これは本番ではなく、本番はまだ先だ、これはリハーサル、あるいは練習だ」と自分自身に言い聞かせ、思いこませて、演奏しました。2回の“実験”の結果は、いつもに比べると、演奏中の緊張や上がりは少しは和らいだかなあ、と言う感じはしました。しかし、家で練習している時に比べると、左手も右手も指の動きはやはり鈍く、自分の場合はこれだけで上がりを克服できたとまではゆきません。今までは、家で練習している時の3割位しか人前で弾けなかったのが、4割位は弾けたかなあ、という感じです。しかし、4割/3割=1.33ですから、33%向上したことになります。一定の改善効果はあったということなのでしょう。
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NHK「クローズアップ現代」
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