せっかく買った、この良いギターも、5年ほど弾いて後、ばったり弾かなくなってしまいました。直接のきっかけは次のことでした。
30歳を過ぎて結婚し、長男が生まれました。週末のある日、会社の借り上げ社宅のマンションの居間で譜面台を置いて一人でギターを弾いていました。すると、漸くハイハイができるようになった長男がハイハイして寄ってきて、譜面台をひっくり返してしまいました。なにか息子は「ギターを弾いていないで、自分と遊んでほしい」と言っているような気がしました。ギターなど弾いていたら幼い息子と遊ぶ時期を逸してしまうような気がして、ギターを弾くのをピタッとやめ、それからは休みの日は、近くの公園に行ったりして息子と遊ぶようになりました。そのうち次男も生まれ、週末に子供達と遊ぶことは私の楽しみになりました。
30代、40代は公私ともに忙しくなり、20数年間ほとんどギターは弾かないままに過ぎました。中出阪蔵氏製作の名器に対しては、殆ど弾かずにしまい込み、可哀そうなことをしたと思います。
今は毎日ギターに触れ、練習することによって、自分の若い時の技術レベルにどれだけ戻れるか、近づけるか、そのチャレンジです。
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