2008年5月25日日曜日

ピアニスト中村紘子インタビュー記事

息子の卒業高校の同窓会会報誌が家に送られて来ていました。息子はアパートを借りて既に自立しているのですが、家でその会報誌をパラパラと見ていたら、ピアニスト中村紘子さんへのインタビュー記事というのが載っていました。読むとなかなか面白い。

image from www.flickr.com                         ピアニスト中村紘子

そのインタビュー記事の中で、中村紘子さんは次のように述べていました。


「・・・・・  私の体験から言っても、脳生理学から言っても、猛練習や猛訓線に耐え得る時期というのは、十代から二十代の初めですから、その時期に一生の蓄積を作らないと・・・。
十代で練習した音楽というのは、何年弾かなくてもパツとできるんですよ。ところが三十代から後に勉強したものは、あんなによく演奏会で採り上げて弾きこんだのに、どうして忘れちやったのかしら……って、慌ててまた勉強したりするんです。十代で暗譜したものは絶対的な記憶で、自信になるんですよね。この頃、嫌というほど感じております。若い時にもっと勉強しておけばよかつたと。」



天才少女と言われ、世界的なピアニストである中村紘子さんですら、十代で暗譜したものは絶対的な記憶になるが、三十代から後に勉強したものは忘れやすい、と言っているのです。それを考えれば、私のような凡人で、サラリーマンをやっていて、中年の時期、25年間位ほとんどギターを弾いておらず、60歳近くなって又ギター練習を再開した人間が、新曲を何回練習してもなかなか覚えられず、演奏しても頻繁にど忘れする、というのは全く当然のことなのだ、と妙に納得してしまいました。確かに、自分が20歳前後の頃によく弾いていた曲は、30年間のブランクを経て、最近また練習し始めると、けっこう思い出してきて、指もだんだん動くようになってきます。
中村紘子さんの言うことは、凡人に対しては凡人のレベルで当てはまることだと思いました。 
                       image from www.flickr.com                      中村紘子インタビュー1頁/JK第7号

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                     中村紘子インタビュー2頁/JK第7号

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