2009年3月10日火曜日

演奏の時あがるということ(その2) ~対処方法

ギター・ソロ演奏をする時にあがることを克服する、あるいは、あがっていても、演奏で自分の思うところを表現するにはどうしたらいいのでしょうか?

私はプロ・ギタリスト坪川真理子さんの個人レッスンを1年ちょっと前から、2~3ヶ月に1回程度の頻度で受けています。前に、レッスンの時に先生に「人前で弾く時にあがらないようするための練習方法などはないでしょうか?」とダメもとで聞いてみました。その時、先生は次のように云われました。
「場慣れするということもあるでしょう。それと、練習していて不安な部分は本番の演奏でもミスしやすいですね。」
云われる通りだと思います。場慣れするためには、場数を踏み、人前で数多く弾くこと。不安な部分をなくすためには、繰り返し練習し、十分弾き込むということ。この二つしかないと思います。

そうしてこの2年間、自分としてはそれを実践してきたつもりなのですが、思うようにはいきません。

image from www.flickr.com


しかし、しばらく前に「クラスタ」の常連で、最近プロに転向したSさんから声を掛けられ、「最近上手になりましたね」と言われました。私は「人前に出て弾くと、いまだに指が震えるんですよ」と言うと、Sさんは「(私の弾き始めの)最初の頃はこんなもんじゃなくて、もっとガチガチでしたよ」と言われました。私の最初の頃の演奏がひど過ぎたということもあるでしょう。自分ではいまだに思うように弾けないという気持ちですが、それでも名人レベルのSさんからそう言っていただくと、リップサービスも含まれているとは言え、自分にとっては励みになります。

2年前に「クラスタ」で弾き始めた頃、さらさらと、緊張している風にも見えずギターを弾いている人達を見ると、この人達は心臓に毛が生えているのではないか、と思いました。しかし、そういうベテランの人や上手な、レベルの高い人達と話をしていると、最近は、そうではないことが分かってきました。上手な人達、緊張しているようには見えず、しっかり演奏をしている人達も、実はある程度緊張しているのだと。こういうレベルの高い人達は緊張して力が50%しか発揮できなかったとしても、それなりの演奏ができるだけの余裕、実力を持っているのでしょう。レベルの高い人達は、多分自宅で練習している時には、人前で弾いている時の2倍~3倍は上手に弾いているのだろうと思います。

「禁じられた遊び」で有名な、ギターの巨匠ナルシソ・イエペスですらステージの前には緊張して、ビールを飲んでから演奏した、という話を聞いたことがあります(本当かどうかは分かりません)。

(このテーマは続きます。)

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