12月3日(土)は朝、蓼科の山荘を車で発ち、東京の家に車を置き、電車で小田急線柿生駅近くの小原聖子ギタースタジオに行きました。そこでの3時からのマルコ・デル・グレコのギターリサイタルを聴き、その後同じ場所で行われる小原聖子ギタースタジオの忘年会に参加するためです。マルコ・デル・グレコ(Marco Del Greco)は昨年の第53回東京国際ギターコンクールの優勝者で、優勝者は翌年のコンクールの時期に招待されて日本国内でコンサート・ツアーを行うことになっていて、この日のリサイタルはその一環です。
小原ギタースタジオの居間でリサイタルは行われ、居間にびっしり人が座って、一番前の人は演奏者から1メートルの距離もありません。間近に演奏を聴き、見ることができました。アットホームな演奏会です。
この日の演奏曲目は次の通りでした。
マルコ・デル・グレコの演奏は音がきれいで、強弱のメリハリはあり、正確で高度なテクニックで、さすが東京国際の優勝者と思わせるもので、楽しめ、納得しました。
演奏が終わって、忘年会の準備ができるまでの時間、2階の控室でマルコさん本人と話しができました。私のギター仲間で、茅野から駆けつけたarareさんと一緒に記念写真を撮りました(一番上の写真)。彼は29歳の独身で、気さくな青年と言う感じでした。
マルコさんに誰の製作のギターを使っているのか聞いたところ、イタリアのLodiだとことで、ケースから取り出して、見せてくれました。更に「弾いていいですよ」と言うので、遠慮せず弾かせてもらいました。
明るい美しい音色で、音量も十分あり、とても良いギターだと思いました。2009年製ですから、製作されて2年としては良く鳴りました(下のラベルの写真参照)。
日本ではまだあまり知られていなくても、世界には良いギター製作家がいろいろ出てきているのだろうと思われました。
同じ場所で、マルコさんも入って引き続き忘年会に移りました。小原聖子ギタースタジオの生徒、受講生や小原門下のギタリストや関連のあるギタリストの先生方も大勢いらっしゃって、盛況でした。蓼科高原ギターサマースクールで私が面識のある方なども何人かいらして、久し振りにお話しができました。小原聖子先生のお人柄もあるのでしょうが、とてもアットホームな雰囲気で、いろいろな方々とお話しができ、私にとっては実りのある会でした。
マルコ・デル・グレコ氏と@小原ギタースタジオ 2011年12月3日, a photo by Poran111 on Flickr.
この日の演奏曲目は次の通りでした。
<演奏曲目>
*ハンス・ウェルナー・ヘンツェ(1926~)作曲 1958年作の室内楽曲から3つのティエント
*ヨハン・カスパル・メルツ(1806~1856)作曲 エレジー
*カステルヌオーボ=テデスコ(1895~1968)作曲 ゴヤによる24のカプリチョ
13.どちらの方が夢中なの
15.多分弟子の方が物知りなのだ
18.理性的な眠りは怪物を生む
~休憩~
*吉松隆(1953~)作曲 風色ベクトル
Ⅰ.風下へ Ⅱ.凪 Ⅲ.風上へ
*マリオ・ガンギ(1923~2010)作曲 ソナチナ
*ミゲル・リョベート(1878~1938)作曲 F.ソルの主題による変奏曲
~アンコール~
*武満徹(1930~1966)作曲 シークレット・ラブ (「ギターのための12の歌」より)
*フランシスコ・タレガ(1852~1909)作曲 アルハンブラの想い出
マルコさんに誰の製作のギターを使っているのか聞いたところ、イタリアのLodiだとことで、ケースから取り出して、見せてくれました。更に「弾いていいですよ」と言うので、遠慮せず弾かせてもらいました。
明るい美しい音色で、音量も十分あり、とても良いギターだと思いました。2009年製ですから、製作されて2年としては良く鳴りました(下のラベルの写真参照)。
日本ではまだあまり知られていなくても、世界には良いギター製作家がいろいろ出てきているのだろうと思われました。
目の前で演奏聞きました
返信削除すばらしかったです
選曲もすごいですね
イタリヤ料理かと思いました
arareさん、
返信削除これだけのギタリストの演奏を1メートルも離れていない距離で聴いて、見ることがことができたのは貴重な機会でしたね。
マルコさんはお寿司も好きなようですから、忘年会の料理はあの通り和食込みで良かったのでしょうね。