2012年2月21日火曜日

信州マタギ亭

2月18日(土)晩は茅野市米沢北大塩にある山肉と田舎料理の店「信州マタギ亭」に家内と食べに行きました。
前もって電話して、一人4,000円のコースを予約してありました。

信州マタギ亭の夜の外観 2012年2月18日18:34 by Poran111

ちょっとした山小屋風の建物で、この日の客は我々だけでしたが、入ると大きなテーブル席があり(下の写真)、我々は隣の畳の小部屋に案内されました。

マタギ亭のカウンター席 2012年2月18日 by Poran111

部屋に入ると、立派な猪の肉がたくさん盛られた鍋が用意されていました(下の写真)。

煮る前の猪鍋 2012年2月18日 by Poran111


コンロに火を付けて、猪鍋を煮立てる間に山の幸8品が出されました。
下の写真の一番左側は鹿の煮物、その右上は紫しめじとクリタケ、その右下の青紫色のものは岩茸(イワタケ)、その右はフキ味噌、更にその右は野ブキ、一番下側の左は蜂の子(土の中に巣を作る黒スズメバチの子)、真ん中はミョウガの甘酢漬け、その右はコゴミ。
これらは全て店のご主人と奥様が収穫し、採取し、ご自分で料理されたものばかりです。

季節野菜・蜂の子など 2012年2月18日 by Poran111

この中でも特に貴重なものは岩茸で、この茸は標高800m以上の高所の岩の垂直面に張り付く様に生えている茸だとの事。1年に3mm程しか成長せず、この日の岩茸も10年ほどは経ったものだそうです。
また、蜂の子も珍味で、初めて食べた家内も、問題なく食べられました。鹿の煮物は大和煮風。山の幸や珍味の8品はどれも美味しく味付けされていました。

煮込んだ猪鍋 2012年2月18日 by Poran111

猪鍋は十分煮込んでからいただきました。猪肉はボリュームたっぷりで、脂が乗って、味噌味でちょうど良い味わいでした。店のご主人は狩猟歴50年で、猪も鹿も勿論全部ご主人が狩猟したものです。

鹿の味噌焼きと鹿のジャーキー 2012年2月18日 by Poran111

それから、鹿肉を味噌に漬けて焼いたもの(写真の上の皿)と鹿肉をワインに漬けて作ったジャーキー(写真の下の皿)が出されました。鹿肉の味噌焼きは又違った味わいで、どちらもお酒のつまみにもぴったりです。
この店の鹿肉料理はどれも変な癖や臭いが全然ありません。


以前近所の人から狩猟した鹿肉をもらったことがありますが、家内は鹿の臭みを取るために料理の仕方を工夫し、苦労して料理して、なんとかまずまずおいしく食べたことがあります。
店の奥様のお話ですと、鹿を撃った後の即座の処理が大事なのだそうです。鹿を獲ったら直ぐに腹のどこかに穴をあけ、血とガスを抜くのが大事で、直ぐにそうしないと、鹿の体の中にガスが充満し、どのように料理してももう美味しくないそうです。

野沢菜漬け 2012年2月18日 by Poran111
それから、自家製の野沢菜漬けが出ましたが、これはまろやかな味わいで、スーパーや土産物屋で売っている野沢菜漬けとは全然違っていました。

猪鍋の手打ちうどん 2012年2月18日 by Poran111
そして最後に、猪鍋の残り汁に生卵を入れ、汁を少し足して、自家製の手打ちうどんを入れて、煮込んで食べました。この生卵もこの店が飼っているニワトリが産んだ自家製です。猪肉と十分煮込まれた汁に、ツルツルした手打ちうどんが絡み合って、納得の鍋うどん。
しかし、たっぷりの量のうどんを打ってくれてありましたので、もう我々夫婦では食べきれず、もったいないけど半分ほど残ってしまいました。

手打ちうどん/残り半分 2012年2月18日 by Poran111

そして、デザートは寒天で作られたものです。

寒天のデザート 2012年2月18日 by Poran111

また、食べ切れなかった鹿肉の味噌焼きとジャーキー、それに野沢菜漬けは家でのつまみ用に持ち帰りしました。

信州でなければ食べられないような、野趣あふれる山の幸や珍味がたくさん出て、ボリュームたっぷりでした。

今度、息子達が山荘に遊びに来たら、ここを勧めてあげようと思います。

猪の剥製@マタギ亭 2012年2月18日 by Poran111

店内には立派な猪の剥製がかかっていました。

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