そして、我々はグラナダ郊外のレストランに着き、昼食。
スペイン風ミートボールの料理でしたが、食前酒にビールを注文したら、「アルハンブラ」と言う銘柄のビールが出ました(下の写真)。なかなかおいしいビールでした。
スペイン風ミートボールの料理でしたが、食前酒にビールを注文したら、「アルハンブラ」と言う銘柄のビールが出ました(下の写真)。なかなかおいしいビールでした。
昼食後、グラナダのアルハンブラ宮殿向かいました。
アルハンブラ宮殿は、アランフェス王宮と共に、私がスペインで最も見たかった所です。
なぜなら、フランシスコ・タレガのギターの名曲「アルハンブラの想い出」があり、イサーク・アルベニスのピアノ曲、スペイン組曲の中の傑作「グラナダ(セレナータ) 」があるからです。
紀元前からの歴史を持つグラナダは、8世紀にイスラム教徒により侵攻され、その支配下に入り、その後もイスラムのもとで発展を続け、13世紀、ナスル朝グラナダ王国の建国により繁栄の絶頂期を迎えました。この頃にアルハンブラ宮殿の建築は始められました。その後も歴代王によって建築が進められ、14世紀後半に至って、ほぼ現在の形に整えられたそうです。
アルハンブラ宮殿は、アランフェス王宮と共に、私がスペインで最も見たかった所です。
なぜなら、フランシスコ・タレガのギターの名曲「アルハンブラの想い出」があり、イサーク・アルベニスのピアノ曲、スペイン組曲の中の傑作「グラナダ(セレナータ) 」があるからです。
紀元前からの歴史を持つグラナダは、8世紀にイスラム教徒により侵攻され、その支配下に入り、その後もイスラムのもとで発展を続け、13世紀、ナスル朝グラナダ王国の建国により繁栄の絶頂期を迎えました。この頃にアルハンブラ宮殿の建築は始められました。その後も歴代王によって建築が進められ、14世紀後半に至って、ほぼ現在の形に整えられたそうです。
刈り込まれた生垣と咲き乱れる花々がきれいです。
奥には、イスラム=スペイン様式を代表する庭園、「アセキアの中庭」があります(下の写真)。
ヘネラリーフェからは宮殿が概観できます。
ヘネラリーフェからは北側にサクラモンテの丘がよく見えます。ここでは古くからロマ族(ジプシー)が丘の斜面の洞窟住居(クエバ)に暮らし、それらのいくつかは今はタブラオになっています。この日の夜、我々はここの洞窟タブラオにフラメンコ・ショーを見に行きます。
ところで、“近代ギター音楽の父”と称されるフランシスコ・タレガ(1852年~1909年)は1896年、44歳の時にアルハンブラ宮殿を訪れ、その受けた感銘からギターの名曲、「アルハンブラの想い出」を作りました。
<フランシスコ・タレガ作曲「アルハンブラの想い出」、アンドレス・セゴビア演奏>
曲全体に流れるトレモロ奏法は庭園の噴水の音だとも、また宮殿を覆う繊細なアラベスク模様だとも言われます。 ヘネラリーフェから10分ほど歩いて、次はカルロス5世宮殿に行きました。
レコンキスタ(再征服運動)により1492年にグラナダは陥落し、キリスト教徒の手に落ちますが、この宮殿は、その約50年後、カトリックの王カルロス5世によって建設が決められました。
次は、アルハンブラ宮殿の西端、アルカサバ(城塞)に行きました。
アルカサバ(城塞)はアルハンブラ宮殿内では一番古い部分です。9世紀には既にこの地にあった城塞が13世紀、ナスル朝の時代に現在の規模・整備に拡張されたもの。
アルカサバからは西にグラナダ中心部、カテドラルなどが見渡せます(上の写真)。そして、北側にはアルバイシンが一望できます(下の写真)。アルバイシンは11世紀頃にイスラム教徒によって築かれた、グラナダで最も古い地区です。アルハンブラ宮殿ができる前はこの丘の上にグラナダ王の居城があったとのこと。
まず「メスアールの間」を通って、それから「アラヤネスの中庭」に出ました。細長い池と両脇の天人花(アラヤネス)の生垣の緑が整然とした空間を作り、中央の「コマレスの塔」が水面に映し出されています。この「コマレスの塔」の中の「大使の間」では王の謁見など、公式の行事が行われたとのこと。
そして、12頭のライオンの噴水がある「ライオンの中庭」に進みました。この中庭の周りは大理石の柱が林立する回廊となっています。柱と柱の間の上部はアーチで、レースのような繊密な模様が施されています(上の写真)。
この中庭と庭を囲む幾つかの部屋や施設は王のハーレムだったため、王以外の男性は立ち入り禁止だったそうです。
ライオンの中庭の南側には「アベンセラヘスの間」、北側には「二姉妹の間」があり、それぞれに「モカラベ」と呼ばれる鍾乳石場の複雑な装飾が埋め尽くされた美しい丸天井ついています。
ところで、イサーク・アルベニス(1860年~1909年)の初期(1886年)のピアノ曲の傑作、「スペイン組曲・第1集」の第1曲(Op.47-1)に「グラナダ(セレナータ)」があります。この曲はギターに編曲され、ギター曲としても名曲になっています。
上の動画では、不世出の天才、アンドレス・セゴビア自らがギターに編曲して、演奏しています。作曲者、イサーク・アルベニスは22歳の頃、短い間アルハンブラ宮殿のほとりに暮らしていたことがあり、その思い出から、この郷愁に満ちたセレナードが生まれたと言われます。
「貴婦人の塔」(下の写真)を背景に、池と花々のある明るい庭園です。
宮殿とは言うものの城塞の性質も備えており、その中に住宅、官庁、軍隊、、モスク、学校、市場、庭園等様々な施設を備えていて、14世紀頃には2,000人の人々が暮らしていたと言われます。
アルハンブラを見て、夕方、グラナダ市内にあるホテルに着きました。
この日のショーは、ギタリスト1人、カンテの歌い手1人、踊り子が女性3人、男性一人でした。
情念のほとばしるような歌、情熱的なフラメンコ・ギター、官能的な踊りは、洞窟タブラオの中で独特の雰囲気を作り、十分楽しむことができました。
(グラナダのフラメンコについて詳しくはcharanのブログをご参照。→「スペイン旅行(10) グラナダ・フラメンコショー」)
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