2024年6月21日金曜日

東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガンメディテーション


6月14日(金)は都内文京区関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂で開催された「オルガンメディテーション」を聴きに行きました。

<東京カテドラルマリア大聖堂外観 2024年6月14日18:32>

オルガン・メディテーションは20年前から毎月一回、第2金曜日の午後7時から開催されていて(入場無料)、コロナ禍の間中断されていましたが、最近また再開されました。
私は前から一度聴きに行きたいと思っていましたが、今回ようやくタイミングが合って初めて聴きに行くことができました。

<配布された案内パンフレットの表紙>

毎月の演奏者名は聖マリア大聖堂のHPに年初に掲載されています。
6月の奏者は中田恵子さん。毎月奏者は替わりますが、プロフィールを見ると皆さんそうそうたるキャリアの持ち主です。

<2024年6月オルガンメディテーション・プログラム 1頁>

開演20分位前に会場の聖堂内に入ると、既に8割くらいの席は埋まっていました。午後7時の開始時には、木製の長椅子に3人ずつきっちり座って、大きな聖堂内は満席でした。大聖堂の席数は公表されていないので分かりませんが、数百人、あるいは1千人近くが入っていたかもしれません。

2024年6月オルガンメディテーション・プログラム 2頁


<聖マリア大聖堂内部の祭壇 2023年11月22日撮影>

聖堂の正面は祭壇になっていて(上の写真)、そこには巨大なパイプオルガンは設置できませんので、オルガンは背後の中2階フロアーに設置されています(下の写真)。
オルガンの音は後ろから出るわけですが、大理石の床、コンクリート打ち放しの壁面と高い天井(聖堂本体の高さ39.4m)のため音はたちまち聖堂内に充満して響き渡り、音が後ろから来るという違和感はありません。

<東京カテドラル聖マリア大聖堂のパイプオルガン ~マリア大聖堂のHPから転載>

ここの現在のパイプオルガンは2代目で、2004年に完成したイタリア製の『マショーニ・オルガン Op. 1165』、日本で最大です。
聖マリア大聖堂特有の豊かな残響により充満するパイプオルガンの響きは、聴いている私の心の芯まで揺るがせる感覚さえ覚えました。

特にJ.S.バッハの曲の演奏を聴いていると、当時バッハが神への祈りのために書いたオルガン音楽はこのような聖堂内の響きを訴求していたのだろうということを体で感じることができました。

<オルガン奏者・中田恵子プロフィール>

日本では大きな教会(聖堂)は非常に少ないので、パイプオルガン演奏は一般の音楽ホールで聴くことが多くなってしまいますが、教会(聖堂)内でのパイプオルガンの響き、雰囲気は音楽ホールのそれとは相当異質です。
特にバッハの音楽の神髄を味わうのには、このマリア大聖堂のパイプオルガン演奏は日本国内では貴重な機会だろうと思えました。

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