2012年6月28日木曜日

スペイン旅行振り返り(3):セゴビア

6月1日(金)午後はマドリッド市内で昼食後、北西約95kmにあるセゴビアにバスで向かいました。1時間ちょっとで、巨大な水道橋を見上げるセゴビアのアソゲホ広場に到着しました。

水道橋(左)とセゴビア市街 2012年6月1日 by Poran111

セゴビアの水道橋は紀元1世紀頃にローマ人によって建造され、全長は728m、このアソゲホ広場前が最も高く、約29mに達します。

セゴビアの水道橋 2012年6月1日 by Poran111

1928年にはこの橋の上部に水道管が設置され、形を変えながらも今も水道橋の役目を果たしています。
ここの橋を見ると、4年まえにフランス旅行をした時に見た、ポン・デュ・ガールの水道橋を思い出します(下の写真)。(フランス旅行振り返り/アヴィニョン、アルル、他」をご参照。)
image from www.flickr.com



ポン・デュ・ガールの水道橋は、紀元前19年頃にローマ皇帝アウグストゥスの腹心アグリッパの命令で架けられたと考えられています。
ポン・デュ・ガールの水道橋は3段アーチ形ですが、セゴビアのは2段アーチです。技術的なことは分かりませんが、川の上に架かる橋と市街地に架かる橋の違いがあるのかもしれません。
いずれにしても、2000年くらい前にこんな巨大な水道橋がフランスとスペインに建設されていたということは、当時のローマ人の土木技術の凄さはさることながら、ローマ帝国の政治的、経済的力の強さがなければできないことだと思われます。

セゴビアの旧市街 2012年6月1日 by Poran111

その後セゴビアの旧市街を歩きました。

セゴビアのカテドラル 2012年6月1日 by Poran111

旧市街の中央、マヨール広場の前にはカテドラルがあります。セゴビアのカテドラルは、一旦破壊されたものを、カルロス1世によって再建され、1577年に完成したもの。繊細で優雅な雰囲気を持つ、後期ゴシック様式です。

アルカサル正門 2012年6月1日 by Poran111

更に歩いて、旧市街の西端にあるアルカサルに行きました。
セゴビアのアルカサルは二つの川が合流する地点にそびえる岩山の上に建ちます。13世紀頃から歴代の王によって増改築が繰り返されて出来上がり、王家の居城だった城です。

アルカサル室内 2012年6月1日 by Poran111

1474年にはイサベル女王の即位式が行われ、1570年にはフェリペ2世の結婚式もここで行われました。

アルカサルから見たエル・パラル修道院 2012年6月1日 by Poran111

その優雅な外観から、ディズニー映画『白雪姫』のお城のモデルになったと言われます。

アルカサル全景 2012年6月1日 by Poran111

夕方、バスで又マドリッドのホテルに戻り、夕食はホテルのレストランでとりました。

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