9月15日(木)は朝、用事があって諏訪湖畔に行き、帰りに諏訪大社上社本宮に寄ってみました。
ご存知のように、諏訪大社は諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社で、全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされています。古事記と日本書紀には諏訪大社についての記述があるそうです。
去年の御柱祭を見物した際に、上社前宮、下社秋宮と春宮の3箇所の境内地には入ったことがあるのですが、上社本宮だけは直ぐ傍まで来て、中には入っていませんでした。
諏訪大社上社本宮鳥居 2011年9月15日, a photo by Poran111 on Flickr.
諏訪大社の特徴として、諏訪大社には本殿と呼ばれる建物がなく、代りに秋宮はイチイ(一位)の木を、春宮は杉の木を御神木とし、上社は御山を御神体として拝しているそうです。 神体山を拝すると言うだけあって、上社の社叢(神社の森)は11.5haもあり、落葉樹から成る自然林として長野県天然記念物に指定されています。
堀重門と一之御柱/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
諏訪大社本宮境内案内図, a photo by Poran111 on Flickr.
左に行くと、神楽殿があります(下の写真)。神楽殿は文政10年(1827年)の建立で、祈願者の神楽奉納の御殿です。その中にある大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納され、皮は一枚皮が使われ、一枚皮(牛)では日本一との事。
神楽殿/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
下の写真中央の勅使殿は元禄3年(1690年)の創建。その右の五間廊は安永2年(1773年)の建造で、廊下様式切妻造り。
勅使殿と五間廊/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
入口御門の横には樹齢1,200年と言うケヤキ(欅)の巨木が立っていますが、諏訪大社の歴史の長さを感じさせます
樹齢1200年のケヤキ/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
入口御門から布橋を通って、参拝所の方に歩きました。
宝物殿(右)と参拝所(正面)/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
参拝所の所まで行くと、真ん中に拝殿、その右と左に方拝殿が眺められます(下の写真)。現在のこれらの社殿は天保9年(1838年)に落成したもの。
ちょうどこの日は十五夜祭相撲神事の相撲踊り奉納が行われていました。
この相撲踊り奉納は江戸時代に上社の辻(土俵のこと)で若者たちが行っていたものが起源で、現在は地元、神宮寺区に保存会が結成され、区民全体が一体となって、歴史的文化の保存に取り組んでいるとの事です。
土俵/諏訪大社上社本宮, a photo by Poran111 on Flickr.
参拝所の手前には元禄3年(1690年)建立と云われる勅願殿があります(上の写真)。勅願殿は諏訪大社のご心霊が宿る御神体山である守屋山に向かい建てられていて、個人私事の祈祷を行う場所との事。
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