2010年8月25日水曜日

白駒池と高見石


お盆休みで蓼科にやって来た次男は今回は山を歩くつもりだとのことでした。新しい登山靴を買ってきたそうです。

我が家が20数年前にここに山荘を建てて暫くは、当時小学生と幼稚園の2人の息子と一緒に家族で北八ヶ岳の殆どのコースは歩きました。しかし、ここ10年位は、冬の期間はスノーシューで山を歩くのですが、夏は滅多に山を歩いていません。

今回は私も家内も一緒に山を歩くことにしましたが、息子が登山靴なのに、年寄りの我々がジョギング・シューズではとてもついて行けません。そこで、急遽モンベル 諏訪店に行って、家内も私も登山靴を新しく買いました。
お盆休みに入ってから、蓼科では雨の多い、ぐずついた天気が続いていて、山を歩くような状況ではありませんでした。息子のお盆休みも最終日の15日(日)になって、ようやく雨が止んで、曇りとの天気予報になりました。そこで、15日午前中に北八ヶ岳を半日コースで歩くことにしました。場所は白駒池と高見石です。

朝、メルヘン街道(国道299号)を車で上って、麦草峠のちょっと先、白駒池駐車場(標高2,091m)に車を停めました。駐車場の向かい側の白駒池登山口(上の写真)から登り始めて、15分程歩くと丸山分岐があります。
丸山分岐から高見石への登山道を登りました。岩がごろごろしていて、前日までの雨でぬかるんでいました。山はしっとりと霧に覆われていて、時々うっすらと日が差し込む程度です(上の写真)。
image from www.flickr.com
 霧に包まれた高見石 2010年8月15日
丸山分岐から30分程で高見石(標高約2,270m)に着きました。高見石は大きな岩が積み重なっています(上の写真)。晴れていれば、高見石からは八ヶ岳連峰を見渡せ、眼下には白駒池が眺められ、また遠くには浅間山まで見えるのですが、この日は濃い霧に覆われていて何も見えません。天候ばかりはコントロールできないので、止むを得ません。
(登山コースは→「苔むす原生林と白駒池」をご参照。)

高見石のすぐ下に高見石小屋があり、売店・食堂があります(上の写真)。我々は高見石で一服した後、白駒荘へ向かうルートを下りました。

岩がごろごろした道をしばらく下ると、池の畔にある白駒荘(標高2,115m)に着きました。白駒池も雲に覆われていて、あまり日が差していません。しかし、それはそれで、一種神秘的な光景でした。
高見石・白駒池周辺は苔がむした、シラビソやトウヒの原生林です。

我々は白駒池の周りを時計の逆回りに、白駒荘→にゅう分岐→青苔荘、と歩きました。その後、青苔荘の先から白駒池を離れ、丸山分岐を経て、もと来た道を白駒池駐車場に戻りました。

合計約2時間半の歩きでした。あいにく曇っていて、霧がかかり、遠くの景色は何も見えませんでした。しかし、山も白駒池も幻想的な雰囲気があって、晴れた時とはまたちょっと違う山を楽しめました。

白駒池は秋の紅葉、冬から春にかけての池の氷結、雪景色など、季節により、また天候によって違った姿を見せ、また、独特の雰囲気を醸し出すので面白いです。

◎秋の白駒池→「紅葉の始まった白駒池
◎春の白駒池→「白駒池へのスノーシュー

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