7月9日(水)朝、ホテルに近いリヨン・ペラーシュ駅からMetro(路面電車)に乗ってリヨン・パール・デュー駅まで行き、リヨン・パール・デュー駅発9:25の在来線terに乗り、11:44にアヴィニョン・サントル駅に着きました。
リヨンからアヴィニョンに向かうローカル線ter一等車内
駅の前には、アヴィニョンの旧市街を一周する城壁の入り口である、レピュブリック門が立派に立っていました。この門を抜けて、レピュブリック大通りを真っ直ぐ6、7分歩くと、旧市街の中心地である時計台広場に着き、その直ぐそばのホテル・ガルランドHotel de Garlandeにチェックインしました。
アヴィニョンの時計台広場のカフェで食べたサラダ
午後は旧市街を歩いて見物しました。法王庁広場、ロシェ・デ・ドン公園、サン・ベネゼ橋(通称、アヴィニョン橋)を見た後、美術が好きな家内に付き合ってアングラドン美術館とカルヴェ美術館を見ました。
翌日、7月10日(木)は午前中アヴィニョン・サントル駅から約20分電車に乗ってアルルに行きました。
アルルのCafe Van Gogh
お昼にはゴッホの有名な絵「夜のカフェテラス」のモデルになった、フォーロム広場の「Cafe Van Gogh」に行って、昼食を食べました。
Cafe Van Goghのサラダ 2008.7.10
「Cafe Van Gogh」ではこの店の目玉商品?のようにメニューのトップに書いてあった「Salade Van Gogh」を食べてみました(上の写真)。観光名所の食事なので、あまり期待していなかったのですが、予想外に美味しかったです。
アルル駅に入る列車ter
そのあと、3時過ぎにアルル駅発の電車に35分間乗ってオランジュOrange駅に行きました。アルル発の電車は30分位遅れて来ました。フランスの国鉄は時刻表にわりと正確ですが、この日は夏休みシーズンで混雑していたせいか、めずらしく大きく遅れました。
オランジュOrange駅
オランジュ駅から10分ちょっと歩いて古代劇場に行きました。
2000年以上前に建造されたこの古代劇場は、世界で最も保存状態の良いローマ遺跡と言われるだけあって、高さ36m、長さ103mある劇場の壁は迫力があり、よくこんなものが綺麗な形で残っているものだ、と感心しました。
オランジュの古代劇場
我々が泊まったホテル・ガルランドHotel de Garlandeは旧市街の中心地にある古い建物で、部屋数12の小さなホテルです。
朝食はこのホテルの朝食ルームで食べました。下の写真のように、パンとジュースとコーヒーのシンプルなものですが、パンも飲み物も美味しかったです。
ホテル・ガルランドHotel de Garlandeの朝食
部屋数が数十以上のホテルではビュッフェ形式の朝食になるところが多いですが、ここのように部屋数10程度の小さなホテルでは、自分の家庭で食べるような感じの朝食を出してくれます。フランスでは小さなホテルの朝食は概して美味しかったです。
アヴィニョン滞在三日目の7月11日(金)午後には、サン・レミSt-Remy+レ・ボーLes Baux+ポン・デュ・ガールPont du Gardを回るProvence Reservation社の観光バス半日ツアー をOffice de tourisme(観光案内所)から予約してありました。午後1時半に集合場所に行くと、「お客が少ないからミニバンに変更するので、同じ料金で良いからそちらに乗ってくれ」との話でした。観光バスツアーは料金が安い分、連れて行くだけで観光ガイドはありません。ミニバン・ツアーは運転手が英語で観光ガイドの説明を車内でしてくれますが、本来の料金は2倍です。だから、ちょっと得したことになります。
レ・ボーの城塞 2008年7月11日
最初にサン・レミ・ド・プロヴァンスSt.Remy de Provenceに行き、旧市街を通って、その郊外にあるゴッホが収容されていた精神病院を見学しました。次にミニバンはレ・ボー・ド・プロヴァンスLes Baux de Provenceに向かいました。ここは、この半日ツアーに組み込まれていたので行っただけで、元々期待はしていませんでした。しかし、その山の上にあるレ・ボーの城塞は10世紀~15世紀に栄えたレ・ボー家の居城で、意外とスケールが大きく、ちょっと他にはない光景です(上の写真)。ここは行って良かったと思いました。
ポン・デュ・ガール水道橋全景
最後に、我々のこの半日ツアーの一番の目的であったポン・デュ・ガールPont du Gard に行きました。ポン・デュ・ガールは期待に違わず、迫力のある巨大な水道橋でした。2000年以上も前にローマ人はこんな大きな精巧な橋をよく作ったものだと思うし、それがそのまま残っていると言うのは驚きです。
アヴィニョンの時計台広場近くのパン屋
3泊したアヴィニョンでは夕飯は毎日、ホテル近くのパン屋(上の写真)でサンドイッチと缶ビールを買って、ホテルの部屋で食べていました。というのは、それまで毎日のようにビストロやカフェで外食していましたので、ちょっと食べ疲れた感じになっていたのです。フランスのサンドイッチには、ハム、チーズ、ソーセージ、野菜、チキン、鴨、ツナ、など色々な物があり、又、パン自体も美味しいので、気に入っていました。三日続けて食べても飽きることはありませんでした。三日目の晩には、「crab(カニ)のサンドイッチはないか?」聞いたところ、このパン屋の人は「5分ほど待ってくれ」と言って、わざわざ作ってくれました。