7月12日(土)はアビニョンからフランス南西部の城塞都市カルカッソンヌに向かいました。
Narbonne駅 2008年7月12日
アビニョン・サントル駅9:03発の在来線terに乗り、Narbonne駅で11:14に乗り換えのために降りました。1時間近い待ち時間があって、再び在来線terに乗り、12:43にカルカッソンヌ駅に着きました。
我々は一等車のフランスレイルパスを持っていましたので、本来一等車に乗れるのですが、アヴィニョンからカルカッソンヌまでの列車terは一等車がなく二等車のみでしたので、二等車に乗りました。
Narbonne駅と駅を出る列車ter
地方を走る二等車の乗客は、当然ながら特急TGV一等車の乗客とはだいぶ客層が違います。TGVの一等車はビジネスマンのようなきちっとした感じの乗客が多いのですが、こちらは極めて庶民的です。
Narbonne駅からはアラブ系と思われる大家族が乗り込んできて、満員の客室の席を取ろうとして言い合ったり、大きな声で喋ったりして、にぎやかでした。
フランス国鉄の刻印機 Composteur SNCF
フランスの国鉄の駅には乗る時も降りる時も、日本の鉄道にあるような改札口はありません。ですから、勝手に列車に乗ったり降りたりできます。ただ、駅のフォームには黄色い刻印機Composteur(上の写真)が立っていて、乗る前にこれに自分の乗車券を差し込んで、日時などを刻印しなけれななりません。電車の中で検札が回ってきて、刻印した正しい乗車券を持っていないと高額の罰金を取られるそうです。
一等客車に乗っていると、検察はまめに回ってきます。しかし、我々の経験の範囲では、二等客車ではたまにしか回ってきませんでした。この日、アビニョンからカルカッソンヌまで合計3時間近く二等車に乗りましたが、一度も検札が来ませんでした。これでは簡単に無賃乗車ができてしまいます。フランスの国鉄は鷹揚なものだと思いました。
カルカッソンヌCarcassonne駅
カルカッソンヌ駅のすぐそばのホテル・アストリアAstoriaにチェックインした後、早速20分程歩いて、シテLa Citeと呼ばれる中世城郭都市を見に行きました。
カルカッソンヌ城塞、オード川とポン・ヴュー(旧橋)
シテは二重になった堅固な城壁に囲まれ、それはヨーロッパ最大と言われ、1997年に世界遺産に登録されています。さすがに、この城塞はスケールが大きく、立派です。ただ、城塞の中はあまりに観光地化され、東京ディズニーランドのシンデレラ城を大きくしたものの中にいるような気がしないでもありませんでした。
カルカッソンヌ城壁 2008年7月12日
この日は天気予報通り、午後3時頃から雨が降り始め、一時は雷を伴って強く降り、夜中まで本降りとなりました。フランスを3週間旅行している間に本格的に雨に降られたのはこの日だけでした。やはり、フランスは7月は雨が少ないようです。
夕食を食べたカルカッソンヌ駅近くのレストランLa Rotonde
夕飯は、雨が降っていたため、ホテルに近いカルカッソンヌ駅前のOmer Sarraut大通りにあったレストラン兼ブラッスリーLa Rotondeに入りました。
レストランLa Rotondeの魚介類スープ
前菜は私も家内も魚介類のスープを注文しました(上の写真)。これはカニなど、いろいろな味が煮込まれていて美味しかったです。
白インゲンを煮込んだカスレ
メインには私はこの地の名物料理、カスレCassouletを注文しました。白インゲン豆を白ワインなどで蒸し煮したものです。カルカッソンヌのカスレはこれに子羊肉が入っているのが特徴だそうです。元々私は豆料理は特に好物というわけではありませんので、特別美味しいとも思いませんでした。家内は美味しいと言っていました。
La Rotondeのメインの白身魚
家内はメインに白身魚を食べました。まずまずの味だと言っていました。